秋山莉奈さんがゴスロリファッションでアクションに挑戦した『ゴスロリ処刑人』が9月4日から公開されるのを前に、秋山さんと共演の青柳塁斗さん、佃井皆美さん、小原剛監督が出席しての完成披露会見が8月24日に都内でおこなわれました。
『ゴスロリ処刑人』は、秋山さん演じるヒロイン・ユキが殺された母の復讐を遂げていくストーリー。アクション演出に定評のある小原監督のもと、秋山さんと青柳さん、佃井さんは劇中で激しいバトルを繰り広げており、秋山さんは「衣裳を着てみんなと並ぶと“闘わなきゃ”なと思います(笑)」と笑顔で話しました。
また、アクションだけではなく、残酷効果の第一人者・西村喜廣さんによるスプラッタ描写もこの映画の見どころのひとつ。その過激さは秋山さんが「まさかここまで血のりが降るとは思わなかったです」というほど。佃井さんは「血のりはアクションに付き物なので見慣れているんですけど、まさか自分のあれがああなるとは」とちょっと気になる発言を。そして青柳さんは「スプラッタという言葉を初めて聞きまして、どういう意味だか理解できていなかった」と予想外の告白をして秋山さんから「いまさら?」とツッコミを入れられていました。
『ゴスロリ処刑人』完成披露会見
会見に出席した青柳塁斗さん、秋山莉奈さん、佃井皆美さん、小原剛監督(左より)
ユキ役:秋山莉奈さん
ユキを演じさせていただきました秋山莉奈です。撮影以来にこのフル装備を着てみました。やっぱり夏は暑いなと感じたのと、8ヶ月ぶりなんですけど、これでたくさんの方の前に立つというのはちょっと恥ずかしいというかドキドキしています。今日は楽しんで過ごしたいと思っています。よろしくお願いします。
(アクションに挑戦しての感想は?) 一番大変だったのは、撮影の1ヶ月くらい前から練習を始めたんですけど、初日の筋肉痛と、やっと体が慣れてきたときにかかったインフルエンザですね(笑)。インフルエンザになって休んで、振り出しに戻ったときの切なさ(笑)。
(ハードな内容になっていますが?) いろんな意味でハードで、でも現場が楽しかったので、できあがりを観て「こんなにすごいことしてたんだ」ということを改めて感じました。あとは、12月に撮っていたのでほんとに一番寒い時期で「寒いなあ」って思っていたんですけど、この夏になって撮影がいまの時期じゃなくてよかったと思っています(笑)。見た目もやっていたこともハードだったんですけど、楽しかったです
マサト役:青柳塁斗さん
マサト役の青柳塁斗です。ぼくも映画の撮影以来にこの衣裳を着たので、楽しみにしていました。よろしくお願いします。
(アクションに挑戦しての感想は?) 普通に楽しかったです。いろいろ動かせてもらって、ぼくもアクション好きだったので、刀を使った新しい殺陣のやり方をやったりで。でも、秋山さんの縄を引っ張ってやるアクションはつらそうでしたね。大変そうでした。
(ハードな内容になっていますが?) 初めて完成した映画を観たときに「赤かったなあ」って印象が強くて、こんなになっていたんだと思いました。ほんとに想像以上のもので、もちろんぼくは自分が出ているところ以外のアクションを見たことがなかったので、ほかのシーンはこうなっていたんだという新しい発見があって、すごく殺陣が多くて、すごく見入ってしまったんです。(映画を観る前に)監督と会ったときには「笑って観てね」と言われたんですけど、ぼくはほんとに集中して、なにも動かず観てましたね(笑)。個人的にはグロいのというか血が出るのも見慣れているので、こういう作品に出られて嬉しかったですね
咲慧役;佃井皆美さん
咲慧をやらせていただきました佃井皆美と申します。私もフル装備を久しぶりに着て、普段の自分とはまた全然違った咲慧になったので、今日はがんばります。よろしくお願いします。
(アクションに挑戦しての感想は?) 小原さんとやらせていただくのが2回目だったんですけど、純粋に殺陣の部分は楽しくというか、私のシーンはけっこう正当な剣殺陣をやらせていただいたので、すごく楽しくやれた覚えがありますね。
(ハードな内容になっていますが?) 映画全体をとおして観るとハードで、ちょっとグロいし、奇抜な印象もあるんですけど、ちょっとコメディタッチなところもあって、ハードだけではなく、アクションだけでもなく、純粋に楽しめる作品だなあというのを私はすごく思っています。面白い作品です
小原剛監督
今日は暑い中、ようこそいらっしゃいました。『ゴスロリ処刑人』監督の小原です。
今回、ご覧になってわかるようにキャラクターが強いんです。キャラクターがすごい出るような格好で、5パターンのアクションシーンを作るにあたって、いわゆる動きとかアクション映画としてわかる見た目のラインを作るのも大事だったんですけど、1ヶ所1ヶ所ギミックを大切にして、仕掛けとかトリック的なものをけっこう多用させてもらったのが大きいところです。そこで最終的にスプラッタ的な要素を取り入れて、飽きさせないアクションストーリー展開を作っていくということでポイントを絞って作ってみました。
(ハードな内容になっていますが?) 『ゴスロリ処刑人』というタイトルから先行して立ち上がった企画だったので、キャラクターとしてはひとつできあがっていたんですよ。その“ゴスロリ処刑人”というアイコンを使ってどうストーリーを組み立てていくかということで、単純に言うと撮影日数が限られているので、その中でバトルがいくつ入れられるか逆算できるんです。その中にどうやって面白いアクションを詰め込むかと考えていったら、ハードなアクション映画にしかならなくなってしまったと(笑)。撮影日数が短い中で、ぼくの見せたいことをシンプルにやるためにこういうかたちになったってことが伝われば本望です
小原監督は最初のシナリオの段階では「(ユキが)処刑人になるまでを描こうと思っていた」と明かし「(今回の映画の)前後がなければ成立しないので、パート2、3とやっていきたいというのが願いだし、構想はあります」と続編への意欲を見せました。その監督の発言に、秋山さんは「若返りすぎちゃってユキちゃんが違う子とかは無しで(笑)」と、しっかりユキ役続投をアピールしました。
『ゴスロリ処刑人』は9月4日(土)よりシアターN渋谷にてレイトショー。ほか、全国順次公開されます。