2008年公開の『すみれ人形』で注目を集めた金子雅和監督の短編作品を集めた『辺境幻想 〜金子雅和短編映画集〜』が11月13日からUPLINK Xでスタートし、初日の13日には金子監督と出演者の小深山菜美さん、中村邦晃さん、松蔭浩之さんが舞台あいさつをおこないました。
『辺境幻想 〜金子雅和短編映画集〜』は、人気作家・乙一さんの小説を映像化した『失はれる物語』、早見純さんの漫画を原作にした『こなごな』など、金子監督が2008年から2010年にかけて制作した短編映画5作品を「迷鏡譚」「幻水譚」ふたつのプログラムとして上映するもの。
上映される作品は、いずれもロケ撮影による幻想的な風景が登場しており、松蔭さんは「(ロケは)過酷なんですよ。『辺境幻想』というタイトルですけど、(出演者は)現実問題としてほんとに辺境に連れていかれている人なんですよね」と、中村さんも「富士山の麓のほうで、霧で3m先がよく見えないようなところで撮ったのが印象に残っています」と、監督のロケーションのこだわりをうかがわせました。
また、「迷鏡譚」3作品すべてに出演している小深山さんは『失はれる物語』について「ピアノの講師の役なのでピアノのレッスンを受けさせてもらって、映像を観る上で音楽が重要だということを改めて感じました。観終わったあとに大切な人を思い描いていただけたら嬉しいなと思います」とコメントしました。
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『辺境幻想 〜金子雅和短編映画集〜』上映スタート
『失はれる物語』出演の中村邦晃さん
「迷鏡譚」3作品出演の小深山菜美さん
『鏡の娘』と新作に出演の松陰浩之さん
金子雅和監督
撮影時のエピソードなどを振り返る出演者3人
『辺境幻想 〜金子雅和短編映画集〜』は11月13日から12月3日までUPLINK Xでレイトショー上映中(11月13日〜19日・11月27日〜29日「迷鏡譚」、11月20日〜26日・11月30日〜12月3日「幻水譚」)。
上映期間中には、上映作品の原作者・乙一さん(11月19日)、早見純さん(11月27日)、金子監督の映画美学校時代の先生である瀬々敬久監督(11月26日)をゲストに迎えてのトークショーなど、イベントも開催されます。