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日韓文化交流の歴史をたどる:『海峡をつなぐ光』特別試写会

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舞台あいさつに登壇した益田祐美子プロデューサー、ゲストの小林芙蓉さんと安斎育郎さん、日本韓国学校初等部の生徒おふたりにはさまれて出演の入矢麻衣さん、乾弘明監督(左より)

 日本と韓国、両国の文化交流の歴史にスポットを当てたドキュメンタリー映画『海峡をつなぐ光』の特別試写会が4月21日に韓国文化院ハンマダンホールで開催され、ナビゲーターとして映画に出演した入矢麻衣さんと乾弘明監督、益田祐美子プロデューサーが舞台あいさつをおこないました。
 『海峡をつなぐ光』は、日本と韓国で同時期におこなわれた、玉虫の羽根を装飾に使った美術品の復元作業を軸に、在日韓国人4世である入矢さんが日本と韓国それぞれの歴史をたどっていく作品。
 乾監督の「未来を背負っていく方にナビゲーションをお願いしたい」という意向からナビゲーターに起用された入矢さんは「この作品に出会わせていただいて、まず歴史の勉強から始めました。何千年も前から両国が交流しているのを知って、素晴らしいことだと思いました」とあいさつ。「歴史は時代とともにちょっと薄れていったりもするんですけど、そういうことも一緒に勉強して伝えていけたらいいなと思うので、若い世代の方にも観ていただきたい映画です」と映画をPRしました。

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「日本と韓国がそれぞれの原点を見直して、国の立場や未来について考えていかなきゃいけない時期なのかと考えたりしつつ、作品をまとめてみました」という乾弘明監督

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ナビゲーター役として韓国・日本各地を旅した入矢麻衣さんは「日韓だけではなく、世界を繋ぐ駆け橋になれる人になれればいいなと思っています」と今後の抱負を語りました

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「“文化には垣根はありません。それを映像にして次の世代に残しましょう”という、みなさんのあたたかいご協力で完成にいたりました」と益田祐美子プロデューサー

 舞台あいさつには、試写を観た若い世代の代表として日本韓国学校初等部の生徒おふたりと、ゲストとして立命館大学名誉教授の安斎育郎さんと映画の題字を書いた書画家の小林芙蓉さんも登壇。初等部のおふたりは「歴史の深さがわかりました」「これからも互いに助けあって、いい国が作れたらいいと思います」と映画の感想を述べました。

 日本の“玉虫厨子”と韓国の“玉虫馬具”という、千数百年前の歴史を持った美術品の復元に挑んだ、それぞれの国の職人たちの技と想いを映し出した『海峡をつなぐ光』は、6月25日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町にてモーニングショーされます。

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