三浦貴大さんが“監禁する男”を、夏菜さんが“監禁される女”を演じる密室推理サスペンス『監禁探偵』(6月1日公開/及川拓郎監督)の完成披露試写会が5月15日にスペースFS汐留で開催され、三浦さんと夏菜さんが舞台あいさつをおこないました。
『監禁探偵』は人気作家・我孫子武丸さん原作の同名コミックの映画化作品。三浦さん演じる“監禁する男”亮太と、夏菜さんが演じる“監禁される女”アカネが奇妙なチームプレイによって密室の中で推理を繰り広げ、ふたりが巻き込まれた殺人事件の謎を解いていくというストーリー。
ラストまで先の読めない展開となっており、脚本を読んだときには「1回目に読んだときは理解できない部分があって、もう1回読み返してやっとわかったみたいな。いろいろなところに仕掛けがあって、これをほとんどふたり芝居で演じるのは面白いなと思いましたね」と三浦さん。夏菜さんも「ふたりの会話劇がすごいスピード感があって“どんでん返し”じゃなくて“どんでんどん返し”みたいに二転三転するところがあったので、そこにすごく惹かれましたね」と脚本の印象を語りました。
大部分がマンションの一室という限定された空間で繰り広げられる作品となっており、三浦さんは「動ける場所が少ないというのは演じる上でけっこう難しいですね。限られた空間で動くというのが役者としてすごく勉強になりましたけど、大変でした」と撮影を振り返り、手錠やロープで拘束されているシーンの多い夏菜さんは「手錠をされているときは、(手が使えないので)指だったりアゴだったり目だったり足の先だったりとか、とりあえず使えるところを全部使って(演技を)やりましたけど大変でしたね。縛られているというのは疲れますね。もう縛られたくない(笑)」と、この作品ならではの苦労を語りました。
夏菜さん監禁体験に「もう縛られたくない(笑)」『監禁探偵』完成披露試写会
舞台あいさつをおこなった三浦貴大さん(左)と夏菜さん。夏菜さんは映画の内容にあわせて“エア手錠”で監禁ポーズ
役作りについて「根暗な役なので人との距離感があるというか、自分と似ている部分がちょこちょこあったので、使える部分はそのままいこうと」と語った三浦貴大さん
「小悪魔的に男の人が好きそうな仕草をちょいちょい入れる努力はしていました。声の使い方も、自分自身よりも微妙にワントーン上にしていたり」という夏菜さん
実際にも映画の中のふたりの関係に似たところがあるという主演のおふたり。「いつも尻に敷いています(笑)」と夏菜さん、「手下みたいになってます(笑)」と三浦さん
劇中では夏菜さんのセクシーなシーンも多く、夏菜さんは「がんばったと思います(笑)。ちょっとエロいな、でも女性から見たら健康的だなって思われるラインが一番嬉しいので、劇場でぜひ確認していただきたいです」と笑顔。三浦さんはそのシーンについて「撮影しているときは、ぼくはだいたい背を向けているか扉の向こうだったので、できあがったのを見て“ぼくの背後ではこういうことになっていたのか”と気づきました」とコメントしました。
「結末を知っていても2回3回と観ると1回観たときにはわからなかった表情とかがわかる作品だと思います」(夏菜さん)、「2回観ても楽しめると思います」(三浦さん)と主演のふたりが語るように、繰り返し楽しめるエンターテイメント作品となっている『監禁探偵』は、6月1日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開されます。