ひとりの「無知な」男が原子力について考える石田朝也監督のドキュメンタリー映画『無知の知』が第20回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞し、ポレポレ東中野で12月20日より28日までに特別アンコール上映がおこなわれています。
『無知の知』は2011年の震災と原発事故以降“原発”に疑問を持った石田監督が、避難を余儀なくされている福島の人々や3.11当時の政府関係者、原子力工学の専門家や歴代の内閣総理大臣経験者のもとを訪れておこなったインタビューを記録した映画。震災当時の内閣官房長官・枝野幸男氏や同じく当時の総理大臣・菅直人氏、歴代内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏や細川護煕氏も登場し、さまざまな立場から“日本のこれから”を考える内容となっています。
今回『無知の知』が受賞した「平和・協同ジャーナリスト基金賞」は、市民団体「平和・協同ジャーナリスト基金」が反核・平和、協同・連帯、人権擁護などを推進する報道に寄与したジャーナリストに授与している賞。今年は活字部門と映像部門あわせて106本の候補作の中から大賞2作品、奨励賞5作品などが選ばれており、映画の受賞は『無知の知』が唯一となりました。
ポレポレ東中野での上映は「石田監督最後のお願い『無知の知』ラスト9days 特別上映」と題されており、12月20日(土)より28日(日)まで連日18時半より上映。上映最後の週末となる27日、28日には上映後に前・原子力委員会委員長の藤家洋一さんと東京工業大学助教の澤田哲生さん、石田監督によるトークイベントが開催されます。