安達寛高（乙一）さん、桜井亜美さん、舞城王太郎さんと、映像作品に携わることも多い人気小説家３人が監督した『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』 が３月28日(土)より４月10日(金)まで渋谷ユーロスペースにて２週間限定レイトショー公開されます。
　『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』は、３人の監督それぞれが脚本と編集も担当した３本の短編からなるオムニバス映画。３作すべてに共通するアイコンとして「コーヒー」が登場し「上手になにかをできない」人々の人生の１ページが綴られていきます。

　乙一名義で発表した『きみにしか聞こえない』『死にぞこないの青』や中田永一名義の『吉祥寺の朝日奈くん』『百瀬、こっちを向いて。』など、映画化作品も多い安達寛高さんが監督するのは「Good Night Caffeine」。深夜の病院で恋人の手術が終わるのを待つ青年とコーヒーを飲んで眠れなくなった少女の「上手に眠れない」物語。『失はれる物語』（金子雅和監督）で乙一原作作品に主演している中村邦晃さんと、ドラマなどに出演する子役の庭野結芽葉（にわの・ゆめは）さんらが出演します。
　小説家デビュー作「イノセントワールド」が映画化されているほか映画『虹の女神』で原案・共同脚本もつとめている桜井亜美さんが監督したのは「花火カフェ」。花火を大切な思い出に持つ女性が主人公の「上手に諦められない」物語。グラビアでも活躍する小松彩夏さんと、舞台などで活躍する吉村卓也さんらが出演。
　数々の文学賞を受賞する覆面作家であり短編アニメ『龍の歯医者』では監督をつとめた舞城王太郎さんが監督したのは「BREAK」。怪我をした傷がなかなか治らない男と彼の習性に気づいた同僚の「上手に安らげない」物語。声優としても活躍する佐藤貴史さんと、『サムライフ』など映画出演の続く岸井ゆきのさんらが出演します。

　３月の公開に向け来場特典として監督たちによる書き下ろし冊子が準備されているほか、トークショーなどイベントの開催も予定されています。
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