舞台あいさつをおこなった秋山真太郎さん、武田梨奈さん、村井良大さん、朝倉加葉子監督(左より)
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大ヒット電子コミックを村井良大さんと武田梨奈さんのダブル主演で映画化した『ドクムシ』(4月9日公開)の完成披露上映会が3月22日に新宿ピカデリーで開催され、上映前に村井さんと武田さん、共演の秋山真太郎さん、メガホンをとった朝倉加葉子監督が舞台あいさつをおこないました。
ネット小説「コドク~蠱毒~」とそのコミック版である「ドクムシ」を原作とする映画『ドクムシ』は、完全に封鎖された食料もない建物に監禁された7人の男女が、極限状態の中で過ごす中で次第に理性を失っていくストーリー。
人間の暗部を描き出すような作品となっているため、主人公の大学生・レイジを演じた村井良大さんは「撮影から10ヶ月くらい経ってようやくみなさまにお届けできるので、今日は嬉しい気持ちと、観たあとにみなさんがどういう感情を抱くのかが楽しみです」と、もうひとりの主人公でキャバ嬢のアカネを演じた武田梨奈さんは「映画祭以外で上映するのは今日が初めてなので、みなさんの反応がすごく楽しみです」と、揃って観客のみなさんの反応が楽しみだとあいさつ。
朝倉加葉子監督は、人気小説・コミックの映画化について「それぞれに小説ならではの面白さ、マンガならではの面白さがあるお話だったので、映画は映画で同じ物語をもとにしつつも“映画の面白さ”がある作品にしたいなと思って作っていきました」とコメントしました。
撮影がおこなわれたのは昨年6月。廃校舎で劇中同様に外の光が入らない状態で撮影されたそうで、村井さんは「現場に行くと暗くて気持ちも落ちるというか、こういうメリハリは面白いなと思いながら撮影していました」と、武田さんは「早朝から始まって深夜まで撮影していることも多かったので、全員1週間まるまる日を浴びてない状態だったんですね」と、それぞれ撮影の感想を。
さらに武田さんは、ユキトシ役の秋山真太郎さんが役作りのため1週間ほとんど食事をしなかったというエピソードを紹介。秋山さんは「閉じ込められて水しかないという設定だったので、なるべく水分だけにして、倒れて迷惑をかけちゃいけないんでチューブとかをちょっと飲むようにしてやっていましたね」と告白し、村井さんの「(暗くて)体調崩しやすくなるので、体調管理をしながらやっていた秋山さんはすごいなと」という言葉に「全然すごくないです(笑)」と謙遜しました。
朝倉監督はそんなキャスト陣について「この3名とプラス4名、全部で7人のキャストの方々とほぼ1週間缶詰で撮影させていただいたんですけど、みなさん本当に役に対して深く掘り下げていただいて、ほんとに私は幸せな限りだなと思っています」とキャストを賞賛しました。
映画独自のアイディアも加えられ、原作とは違った展開を見せる『ドクムシ』。村井さんは「これから観ていただいて、(上映後の)みなさんの表情でなにかわかるかなと思います」と思わせぶりに語り、武田さんは「この映画は、観たあとで絶対にご飯が食べたくなるか食べたくなくなるかどっちかの映画だと思います」と、やはり謎めいたコメントを。秋山さんは「7人が出ていますので、それぞれの人間ドラマを観ていただけると、それと“もし自分がこの立場になったらどうするんだろう?”みたいな感じで観ていただけると、楽しんでいただけるかなと思います」と見どころを挙げ、朝倉監督は「この映画は、閉じられた空間の中で7人がいかに日々を過ごしていくかという映画です。この7人のお芝居が本当に素晴らしいので、ぜひそれを注目して観ていただければと思います」と語って舞台あいさつを締めくくりました。
村井さん、武田さん、秋山さんのほか、宇治清高さんや水上京香さん、野口真緒さん、駒木根隆介さんが出演する『ドクムシ』は、4月9日(土)より22日(金)まで新宿ピカデリーほかにて2週間限定上映。また、劇場公開と同時にniconicoネットシネマでインターネット上映もおこなわれます。