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小関裕太さんと森川葵さん「笑えるホラー」と主演作をアピール 『ドロメ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなったキャストと監督。後列左より、比嘉梨乃(ひが・りの)さん、遊馬萌弥(ゆうま・めいや)さん、三浦透子さん、森川葵さん、小関裕太さん、中山龍也さん、大和田健介さん、岡本天音(おかもと・あまね)さん。前列に内藤瑛亮監督と映画に登場する化け物・ドロメ。キャストは劇中ほぼそのままの衣装で登場
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 ひとつの物語をふたつの視点で描くダブルアングル・ホラー『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』が3月26日にシネマート新宿にて2作品同日公開され、それぞれで主演をつとめた小関裕太さんと森川葵さんら出演者と内藤瑛亮監督が舞台あいさつをおこないました。

『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』は男子校と女子校合同の演劇部の合宿に、古くから言い伝えられる泥の化け物“ドロメ”が現れるというストーリー。男子校生徒側から見た『【男子篇】』、女子校生徒側から見た『【女子篇】』と、同じ登場人物たちの同じ物語が2本の作品でそれぞれに描かれていきます。

 舞台あいさつには映画に登場する化け物・ドロメもキャストや監督と一緒に登場し、『【女子篇】』の主人公の演劇部員・小春を演じた森川葵さんは「やっと『ドロメ』が公開されて、みんなにこのかわいいドロメを見せられたのが嬉しいです」とあいさつ。劇中の演劇の衣装で登壇した『【男子篇】』主人公の演劇部員・颯太役の小関裕太さんは「久々にこの服をまとって、すごくテンションが上がっています」と笑顔を見せました。
 主演のふたりに続いてあいさつした内藤瑛亮監督は「ドロメのうめき声をやりました監督の内藤です」と自己紹介し、監督が声を担当していると知らなかった小関さんが「そうなんですか?」と驚く一幕もありました。

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暗い性格の主人公・川那小春役の森川葵さん。「森川さんしかいなかった」という監督の言葉に「なんなんですかね、その暗いイメージは」と苦笑いも

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公開前の映画祭での上映が好評で「けっこうコアな方が観てくださっていて、みなさんに好評で嬉しかったです」と、主人公・星野颯太役の小関裕太さん

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「世界的なヒーローが闘う映画が公開されているのに、この高校生と泥の化け物が闘う映画を選んでいただきありがとうございます(笑)」と内藤瑛亮監督

 舞台あいさつでは撮影中のキャスト同士の印象が質問され、女子生徒役のキャストからは、男子校OB・光輝役の岡山天音さんが「うざかった」という意見が飛び出して岡山さんは「みんなごめんね!」と苦笑い。小関さんは「現場の雰囲気は映画のとおりで和気あいあいですね。天音くんがすごく楽しい空気にかき回してくれて、リーダー的な感じでした」と岡山さんをフォローし、森川さんも「けっこうアドリブが多いので、(撮影以外でも)あのまんまという感じでした」と撮影中の様子を述べました。
 さらに、女性キャストの間で小関さんが「男性としての色気があんまり感じられないから、女子の中に混じっていても全然違和感がないよね」(森川さん談)と言われていたことも発覚。「ぼくそれで傷ついたんですよね(笑)」という小関さんに、今度は男子校演劇部員・陸役の大和田健介さんが「うちの父親(=俳優の大和田伸也さん)は“小関くんかっこいい”って言っていましたよ」とすかさずフォロー。小関さんは「傷ついて乗り越えて、自分について考えました(笑)」と振り返りました。

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「撮影がちょっと前になるので公開が無事にできて嬉しいです」と、女子校演劇部員・杉原実夏役の三浦透子さん

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女子校演劇部員・坂下栞菜役の遊馬萌弥さんは「とうとうこの公開の日が来てとても嬉しい限りです」とあいさつ

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「約1年前に撮影して、この日が迎えられたことを幸せに思います」と、女子校演劇部員・熊谷絢役の比嘉梨乃さん

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「ぼくは今日という日をとても楽しみにしていました」とあいさつした男子校演劇部員・本橋龍成役の中山龍也さん

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男子校演劇部員・峰崎陸役の大和田健介さんは女子トークの内容に落ち込むほかの男子キャストに的確なフォローも

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男子校演劇部OB・津田光輝役の岡山天音さんは小関さんや監督に振られなぜか森川さんや有名俳優の物真似を披露

 “泥の化け物”が登場する話だけに、劇中ではキャストが泥まみれになったり口から泥を吐き出すシーンも満載ですが、実はその泥は口に入っても大丈夫なように黒ゴマのあんこを使っていたそうで、女子校演劇部員・絢を演じた比嘉梨乃さんは「(吐き出すために)口の中でブクブクブクブクして、それがけっこうキツかったです。あんこが嫌いになりそうでした(笑)」と告白。
 比嘉さんの告白に小関さんが「この映画を観ながらあんこ食べられないですね」とつぶやくと、森川さんは「なかなかあんこ食べないと思うけどね、この映画を観ながら。(普通は)ポップコーン」と冷静な一言で場内の笑いを誘いました。

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舞台あいさつでは作品のヒットを祈願して、劇中のあるシーンのように全員でドロメを叩く「ドロメ鏡割り」も実施されました
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 舞台あいさつは終始キャスト8人の和やかな雰囲気が感じられ、森川さんは「こんな感じのゆるい普段の日常が描かれている、ホラーなのにすごいポップで笑える面白い映画になっているので、ぜひ周りの方に勧めたりして、たくさんの方に観てもらえたらいいなと思っています」と、小関さんは「この映画は観る方によってきっと見方が違うんじゃないかなと思います。笑いだったり怖さだったりとかいろいろ詰まっているので、この新しい感じを、おひとりおひとりの感じるカテゴリーの名前で、“笑えるホラー”でもいいですし、周りの方に伝えてもらえたら嬉しいです」と、それぞれコメント。
 内藤監督は、出演者に『21ジャンプストリート』(2012年・米/フィル・ロード,クリストファー・ミラー監督)や『ローラーガールズ・ダイアリー』(2009年・米/ドリュー・バリモア監督)などコメディタッチの青春映画を参考に観てもらったことを明かし「この『ドロメ』もホラーというより青春映画が基盤にあると考えていて、校舎に犬が入ってきたら大騒ぎする、その犬がたまたまモンスターだった、幽霊だったというつもりで撮りました。なので、モンスターや幽霊が怖いというよりは、それを観てワーキャーしている男子たち女子たちがチャーミングでかわいらしいというふうに見えたらいいなと思います」と語って舞台あいさつを締めくくりました。

 舞台あいさつ登壇者のほか、長宗我部陽子さん、木下美咲さん、東根作寿英さんらが出演、2視点の作品のシンクロ公開という趣向でホラーならではの青春を描き出す『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』は、3月26日(土)よりシネマート新宿にて2作品公開中。ほか、全国順次ロードショーされます。

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