金子雅和監督の新作『アルビノの木』が7月16日より公開されるのを前に、金子監督の長編第1作『すみれ人形』が、7月9日に東京・九段下で開催される「TOKYO月イチ映画祭」で上映されます。
『すみれ人形』は、金子監督の映画美学校修了スカラシップ作品として制作された作品で、映画祭での上映などを経て2008年に一般公開されました。
失踪した妹・すみれの姿を追い求める腹話術師を主人公に、妹の恋人であり樹木医を目指す青年、妹の面影を残す女性の3人が繰り広げる恋愛劇を幻想的な風景の中で官能的に描いた作品。森や川など『アルビノの木』に通じる美しい自然の映像美も大きな見どころとなっています。
瀬々敬久監督作品『肌の隙間』主演の小谷建仁さん、『アルビノの木』にも出演している松岡龍平さんと山田キヌヲさんが出演しているほか、現在ドラマや映画で人気の綾野剛さんも出演しています。
今回の上映はエンターテイメント系の自主映画を上映する月1回開催の映画祭「月イチ映画祭」の一環でおこなわれるもので、『すみれ人形』は中村公彦(サーモン鮭山)監督『もうひとりのルームメイト』、宮内貴広監督『東京コスモ』の2本の短編とともにAプログラムとして上映。ほか、Bプログラムでは井樫彩監督『溶ける』、岡田拓也監督『CHILDREN』、亀山睦実監督『ゆきおんなの夏』の3本と、前回の同映画祭でグランプリを受賞した福田みゆき監督『こんぷれっくす×コンプレックス』が上映されます(A、Bプログラム別料金、グランプリ作品上映は無料)。