電気も水道もない山で暮らす夫婦の姿を追い好評を博したドキュメンタリー映画『ふたりの桃源郷』が、東京公開１周年を記念して５月20日よりポレポレ東中野でアンコール上映されます。
映画『ふたりの桃源郷』は、山口県のローカルテレビ局・山口放送が25年間にわたり取材し放送してきたドキュメンタリー番組を、同局開局60周年を記念し映画として再編集・公開した作品。山口放送の現役ディレクターである佐々木聰さんが監督をつとめ、監督と同世代である俳優の吉岡秀隆さんがナレーションをつとめています。
還暦を過ぎて山での生活を選んだご夫婦と、ふたりを支えるご家族の姿を通して現代における「幸せ」のあり方を問いかける『ふたりの桃源郷』は、公開直後から大きな反響を呼び、上映延長や追加上映なども相次ぎました。現在まで全国60館以上で上映され多くの方々が鑑賞したのに加え、平成28年度文化庁映画賞文化記録部門優秀賞や、第90 回キネマ旬報ベストテン文化映画部門第１位に輝くなど、高い評価を受けています。
昨年の東京公開より１年を経てのポレポレ東中野でのアンコール上映は、６月９日(金)までの３週間を予定、連日１日１回上映されます。また、映画の地元となる山口県内でもアンコール上映が予定されています。
「暮らしていく」ということ、そして「生きていく」ということのひとつのかたちを提示する『ふたりの桃源郷』。今回の再上映は、きっと現代を生きる人々にとって、日々の生活のヒントとなるなにかを見出す機会となることでしょう。