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春本雄二郎監督『由宇子の天秤』東京フィルメックス・コンペ部門選出で11月にジャパンプレミア上映

 瀧内公美さんが主演し光石研さんらが出演する春本雄二郎監督の新作長編『由宇子の天秤』 (2021年公開予定)が、11月開催の第21回東京フィルメックスコンペティション部門に選出され、ジャパンプレミア上映されることが発表されました。合わせて新たな場面写真も公開されています。

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新たに公開された『由宇子の天秤』場面写真。瀧内公美さんが演じる主人公・由宇子

 『由宇子の天秤』は、2018年に公開された初長編『かぞくへ』が高く評価された春本雄二郎監督の長編第2作で、ドキュメンタリーディレクターの主人公が父親の行動によって自らの価値観を揺さぶられる事態に直面するというストーリー。
 『火口のふたり』(2019年/荒井晴彦監督)などの瀧内公美さんが主人公の由宇子、名バイプレイヤーの光石研さんが由宇子の父親・政志を演じるほか、春本監督作品には『かぞくへ』につづいての出演となる梅田誠弘さん、期待の新人・河合優実さんや、近年の話題作で強い印象を残す松浦祐也さん、和田光沙さん、池田良さん、川瀬陽太さんらが共演します。

 すでに、10月21日より30日まで韓国・釜山で開催される第25回釜山国際映画祭のニューカレンツ部門に選出されワールドプレミア上映されることが決定しており、10月、11月と続けて釜山、東京というふたつの都市で作品が上映されることになります。

 また『由宇子の天秤』は、新人監督の企画や脚本を対象に2019年に開催された第1回東京フィルメックス新人監督賞で受賞は逃したものの脚本がファイナリストに選出されており、完成した作品で見事にフィルメックス選出を果たしています

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『由宇子の天秤』より

 

 フィルメックスコンペティション部門選出に際し、春本監督はつぎのようにコメントしています。

春本雄二郎監督コメント

記事写真 釜山に続き、東京フィルメックスという日本では貴重な「作家を発掘し育てる国際映画祭」に、しかもコンペティション部門に本作が選ばれたこと、とても嬉しい限りです。さらに喜ばしいのは、本作をより多くの方に観ていただき、感想をいただけることです。映画の言語が国境や人種をいとも簡単に越えて行く瞬間はいつも感動します。私自身も知り得なかった解釈に出会えることを今からとても楽しみにしています。

脚本・監督・プロデューサー:春本雄二郎

 釜山、東京とふたつの映画祭で上映されその反応も期待される『由宇子の天秤』は2021年公開予定です。

『由宇子の天秤』ストーリー

ドキュメンタリーディレクターの由宇子は、今、世に問うべき問題に光を当てることに作家としての信念を持ち、そのためには妥協を許さず、保守的な製作サイドと衝突することも厭わない。
一方で、唯一の家族である実父の政志が経営する塾を手伝い、慎ましくも幸せに二人三脚で生きてきた。
けれども、ある日、由宇子が思いもかけない政志のある行動によって、由宇子の信念を激しく揺さぶる事件が起きる…。
“正しさ”とは何なのか、物事を善と悪に二極化しがちなこの時代に一石を投じる、葛藤しながらも答えをみつけ出そうともがく人間の姿を硬質な視点で切り取る人間ドラマ。
『由宇子の天秤』東京フィルメックスポスター

由宇子の天秤(英語題「A BLANCE」)

  • 瀧内公美 河合優実 梅田誠弘
    松浦祐也 和田光沙 池田良 木村知貴
    前原滉 永瀬未留 河野宏紀 根矢涼香
    川瀬陽太 丘みつ子 光石研 ほか

  • 脚本・監督・編集:春本雄二郎
  • プロデューサー:春本雄二郎/松島哲也/片渕須直
  • ラインプロデューサー:深澤知
  • キャスティング:藤村駿
  • 撮影:野口健司
  • 照明:根本伸一
  • 録音・整音:小黒健太郎
  • 音響効果:松浦大樹
  • 美術:相馬直樹
  • 装飾:中島明日香
  • 小道具:福田弥生
  • 衣裳:星野和美
  • ヘアメイク:原田ゆかり
  • 医療監修:林恭弘
  • ドキュメンタリー監修:鎌田恭彦/清水哲也
  • メイキング:荒谷穂波
  • 英語字幕:ドン・ブラウン/櫻井智子

  • 製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会
  • 製作協力:高崎フィルム・コミッション
  • 特別協力:株式会社 鈍牛倶楽部/日本大学芸術学部 映画学科 放送学科
  • 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
  • カラー/1:2.35/5.1ch/DCP/152分)

2021年公開予定

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