栗林藍希(くりばやし・あいの)さんと波岡一喜さんのダブル主演で江戸川乱歩作品を映画化した『聖なる蝶 赤い部屋』(窪田将治監督)の公開が4月16日に決定し、ポスターヴィジュアルと場面写真が解禁されました。
『聖なる蝶 赤い部屋』は、江戸川乱歩の小説を現代風にアレンジして映画化する「赤い部屋」シリーズの第3弾。昨年「夏のホラー秘宝まつり2020」で第1弾『メビウスの悪女 赤い部屋』が上映され、第2弾『裸の天使 赤い部屋』が4月2日に公開されることが先ごろ発表されており、第2弾公開に先立ち早くも第3弾公開の発表となりました。
今回は少年探偵団シリーズの一編である「悪魔人形」を大胆に脚色し、生徒を盗撮したためすべてを失い生きる希望すらなくした元・高校教師の杉浦と、世間の評判を気にせず杉浦に近づく女子高生・ルミの悲しい純愛を描くエロティック・サスペンスとして映像化。
『失恋殺人』(2010年・原作「妻に失恋した男」)『D坂の殺人事件』(2015年)『屋根裏の散歩者』(2016年)と、江戸川乱歩作品を妖しく艷やかに現代に映画化してきた窪田将治監督が、第1弾、第2弾に続いて脚本・監督をつとめています。
『聖なる蝶 赤い部屋』場面写真。栗林藍希(くりばやし・あいの)さん演じるルミと、波岡一喜さん演じる杉浦
ルミを演じるのは、全国各地で展開し多くの女優たちを全国へ羽ばたかせてきたメディア「美少女図鑑」をきっかけにデビューした栗林藍希さん。『クローゼット』(2020年/進藤丈広監督)『クロガラス2』(2019年/小南敏也監督)『シスターフッド』(2019年/西原孝至監督)『左様なら』(2018年/石橋夕帆監督)と映画出演が相次ぎ、テレビ東京系音楽番組「音流 〜ONRYU〜」MCも好評、音楽活動もスタートさせた2001年生まれの注目の新人女優が、歳上の男を魅了していく少女を演じて新たな表情を見せます。
そして杉浦を演じるのは、第1弾、第2弾にも出演していた波岡一喜さん。『探偵はBARにいる』シリーズ(橋本一監督)『図書館戦争』シリーズ(佐藤信介監督)や、Netflix配信ドラマ「火花」(2016年)、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017年)など、さまざまな作品でハードな役からコミカルな役まで多彩な顔を見せる実力派が、ひとりの少女に惹かれ執着していく元・教師という役に挑みます。
そのほか、第2弾『裸の天使』では主演をつとめる木下ほうかさん、さまざまな作品で存在感を発揮する柳憂怜さん、窪田将治監督作品常連の草野康太さんが第1弾から3作続いて出演。さらに『今日から俺は!! 劇場版』(2020年/福田雄一監督)などの柾木玲弥さんが出演しています。
公開された場面写真では、杉浦とルミそれぞれが抱えるものを感じさせるショットや、物語の内容を想像させるさまざまな場面が映し出されています。
日本の娯楽小説史に名を残す大作家の作品が、期待の新人と多彩な顔を持つ実力派の主演により、美しく悲しき純愛劇として令和の時代に新たに描かれる『聖なる蝶 赤い部屋』は、4月16日(金)よりシネマート新宿にて2週間限定レイトショー上映されます。