ネット掲示板発の恐怖体験談を映画化した『ヒッチハイク』(山田雅史監督/7月7日公開)に、中村守里さん、平野宏周さん、高橋桃羽さんが出演することが発表され、不気味さの漂うティザーヴィジュアルも解禁されました。
匿名掲示板オカルト専門板で2000年代はじめに多くの人々を惹きつけたスレット「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」。「洒落怖」の通称で親しまれたこのスレッドには、タイトルにふさわしく体験談や伝聞問わずさまざまな「怖い話」が続々と投稿され、ネット外でも広く知られるようになった恐怖譚も少なくありません。
そのひとつ、ヒッチハイク旅行中に奇妙な一家と出会った若者が味わう想像を絶する恐怖を綴った体験談が『ヒッチハイク』として映画化を果たします。
映画『ヒッチハイク』は、ハイキング中に道に迷った女子大学生二人組と、ヒッチハイクの旅を続ける青年とその悪友、ふた組の若者たちが登場。キャンピングカーに乗ったカウボーイハットの男・ジョージとその家族との出会いから始まる惨劇が描かれていきます。
メガホンをとるのは人気ホラーゲームを実写化した『コープスパーティー』シリーズなどの山田雅史監督。脚本はやはり「洒落怖」を代表する話を映画化した『きさらぎ駅』(2022年/永江二朗監督)の脚本を手がけた宮本武史さん。ともに多くのホラー作品を手がけ、たびたびコンビも組んできたふたりが「洒落怖最恐」との呼び声も高いエピソードの映画化に挑みました。
解禁されたティザーヴィジュアルは、鬱蒼と木が茂る山中に停まった白いキャンピングカーを上空から見下ろす構図で、停まったキャンピングカーの傍らには……という『ヒッチハイク』の作品世界を象徴する光景に加え、森の木々がドクロのような影を形作り、不気味さを漂わせるデザイとなっています。
そして、追加キャストの情報も解禁されました。
ハイキング中に道に迷いヒッチハイクすることになる大学生・涼子を演じるのは、主演作『書くが、まま』(2018年/上村奈帆監督)やメインキャストのひとりをつとめた『アルプススタンドのはしの方』(2020年/城定秀夫監督)などで着実に女優としての評価を高め、主演作『まなみ100%』(2023年/川北ゆめき監督)公開も控える中村守里(なかむら・しゅり)さん。
主人公の健とともにヒッチハイクの旅をする悪友・和也役には、テレビ番組やドラマ出演などを経て「ウルトラマンZ」(2020年)でドラマ初主演を果たし、4月には映画初主演作『妖獣忌憚 ニンジャ VS シャーク』(2023年/坂本浩一監督)も公開される平野宏周(ひらの・こうしゅう)さん。
涼子と一緒にヒッチハイクをする親友で大学生の茜を演じるのは、恋愛リアリティ番組「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない。」出演で話題となったバレリーナ・モデルでこれが映画初出演となると高鶴桃羽(たかつる・ももは)さん。
すでに主人公・健を演じることが発表されているダンス&ボーカルグループ・原因は自分にある。のメンバー・大倉空人(おおくら・たかと)さんを含め、各方面で注目の若手俳優が集まりました。
新たに出演が発表された中村守里さん、平野宏周さん、高鶴桃羽さんは、次のようにコメントを発表しています。
涼子役:中村守里さんコメント
撮影現場は鬱蒼とした木々に囲まれ、隔てられているような空間でしたが、
傍には暖かな皆さんがいて沢山の支えをいただきました。
少し映像を観た際、出演したはずの私でさえも恐怖で顔が歪み、
仰け反ってしまうほどのものでした…
観てくださる方の反応が今から楽しみです。
和也役:平野宏周さんコメント
和也役で出演させていただきます、平野宏周です。
初のホラー作品で緊張しましたが、スタッフ・キャストの皆さんに温かく支えて頂き、非常に楽しく撮影に挑めました。
主人公たちが、ヒッチハイクをすることによって、どんな体験をするのか!そしてどんな想いでヒッチハイクをしたのか、注目していただけると嬉しいです。
今年の夏は、是非映画『ヒッチハイク』でドキドキハラハラしてください!
茜役:高鶴桃羽さんコメント
初映画出演・初ホラーで正直最初はとても緊張していましたが、
監督・スタッフの皆様・キャストの皆様のおかげで楽しく撮影できました!
私が演じた野本茜ちゃんは、強くてとても魅力的な女の子で、
言いたいことははっきり言える子です。
私とは違うタイプの子だったので、演じる中で、試行錯誤して挑みました!
若手キャストの魅力を引き出すことで定評のある山田雅史監督のメガホンのもと、期待の若手俳優陣が集まり、多くの人々を震撼させた戦慄のストーリーを映画化した『ヒッチハイク』は、7月7日金曜日より東京のヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国ロードショーされます。
『ヒッチハイク』ストーリー
異次元の山奥で繰り広げられる惨劇の一夜。
その車には、絶対に乗ってはいけない―。
大学生の涼子と茜は、ハイキングの帰りに山道で迷ってしまう。やっとバス停に辿り着いたものの、バスが来る気配は全く無かった。さらに、涼子は足を怪我しており、茜の彼氏も飲み会で迎えに来られないらしい。ふたりは、意を決してヒッチハイクをすることに。こんな山奥で無謀にも思えたが、運良く一台のキャンピングカーが停まる。運転席から降りて来たのは、時代錯誤のカウボーイの格好をしたジョージと名乗る男。ジョージは快くふたりを受け入れ、車内へと誘う。そこには、ジョージの家族も同乗していたが、どこか異様な雰囲気が漂っていた―。
一方、過保護な親にウンザリしている健は、悪友の和也を誘い同じ山でヒッチハイクの旅をしていた―。