鹿児島出身の上大迫祐希さんが主演をつとめる鹿児島を舞台とした今関あきよし監督の青春ファンタジー『青すぎる、青』が10月鹿児島先行公開、11月より全国順次公開されることが決定し、特報とメインビジュアル、場面写真が解禁されました。
『青すぎる、青』は、唯一の肉親である父親を亡くした美大生の美巳(みみ)が主人公。肉親との関係も大学の課題もうまくいかずに落ち着かない日々を過ごす美巳が、不思議な体験を通して成長していく姿が描かれていきます。
メガホンをとった今関あきよし監督は、故・大林宣彦監督に見出されプロデビューして以降、幅広いフィールドで活躍してきた「大林チルドレン」のひとり。今回は、『L change the worLd』(2008年/中田秀夫監督)など数々の作品を手がけ今関監督とは自主映画時代からの仲である脚本家・小林弘利さん、『海辺の映画館〜キネマの玉手箱』(2019年)など後期の大林宣彦監督作品を支えたカメラマンであり今関監督ともたびたびタッグを組んできた三本木久城さんら、大林監督の遺伝子を継ぐスタッフとともに、大人のための青春ファンタジーを完成させました。
公開決定にあたり、今関監督は次のようにコメントを発表しています。
今関あきよし監督コメント
『表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか』映像作家《大林宣彦》さんの言葉。
生きていくことは、様々な出会いの連続。映像作家《大林宣彦》さんとの出会いは衝撃的で、僕の人生の大きな分岐点でした。
映画作りにのめり込んでいったこと、常にポジティブな思考など、数知れず影響を受けてきた。なかでも僕はこの『言葉』に救われた。
何度か映画作りを止めようと考えた僕が、今もこうして映画を作り続けているのは、この言葉に勇気付けられているからだ。
映画「青すぎる、青」は、誰よりも大林さんに見て欲しかった…。
監督:今関あきよし
主演作『神田川のふたり』(2022年/いまおかしんじ監督)で高い評価を獲得し、出演作『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023年/金子由里奈監督)も好評を得た上大迫祐希(かみおおさこ・ゆうき)さんが美巳役で主演。短編『ザ・オーディション』(2021年)に続いての今関作品出演となる注目の若手女優が、郷里である鹿児島の風景の中でその魅力を存分に発揮しました。
そして、コンビニエンスストア「New Days」イメージキャラクターで注目され映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』(2023年/本多繁勝監督)でヒロインを演じた美巳の親友・希良(きら)役の原愛音(はら・あいね)さん、鹿児島出身で舞台を中心に活躍する肥後遼太郎さんと、期待の若手キャストが共演。
さらに、美巳に引き寄せられるように現れる女性役にドラマや映画で活躍する逢澤みちるさん、美巳の伯母である秘密を抱える嘉子役に゙今関監督の近作『釜石ラーメン物語』にも出演した佐伯日菜子さん、港に現れる謎の男に後期大林宣彦監督作品の常連・窪塚俊介さんと、充実のキャストが揃いました。