東京・大阪での上映で好評を得た大西諒監督『はこぶね』が上映館拡大中。東京・ポレポレ東中野では上映後イベントが開催されることが発表され、今泉力哉監督や俳優の川瀬陽太さんらがゲストとして出演します。
木村知貴さん主演の大西諒監督『はこぶね』が上映館拡大 東京では連日上映後イベントを開催
大西諒監督の初長編となる『はこぶね』は、さびれた港町を舞台に、視力を失った青年・芳則とそのかつての同級生で久々に町にやってきた碧を中心に、町で生きる人々の姿を静かなタッチで描いた作品。
自主作品・商業作品を問わず多くの作品に出演する木村知貴さんが主演をつとめているのをはじめ、高見こころさん、漫画家/映画監督としても知られる内田春菊さん、ベテランの外波山文明さんらが出演しています。
2022年には若手監督の登竜門として定評のあるふたつの映画祭・第16回田辺・弁慶映画祭と第23回TAMA NEW WAVEの双方でグランプリを獲得したほか両映画祭で合わせて5冠を獲得し、早くから注目を集めていた『はこぶね』は、田辺・弁慶映画祭受賞作の上映企画「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」で待望の一般上映を迎えました。8月に東京・テアトル新宿、9月に大阪のシネ・リーブル梅田でおこなわれた上映は初日から盛況で口コミによりさらに広がりを見せ、テアトル新宿上映最終日は満席を記録。東京は1週間、大阪は2日間の限定上映ながら、のべ1000人を動員しました。
その好評を受け、9月9日東京・ポレポレ東中野を皮切りに、全国各地での単独拡大公開げ実現。ポレポレ東中野では上映後イベントの開催も決定しました。
ポレポレ東中野では上映初日の9月9日に主演の木村知貴さん、主人公の伯母を演じた内田春菊さん、大西諒監督らが舞台あいさつをおこない、10日以降は木村さんと大西監督、ゲストによるトークイベントがおこなわれます。
10日日曜日には新作『アンダーカレント』公開を控える今泉力哉監督がゲストとして登壇、14日木曜日には『はこぶね』の前年に田辺・弁慶映画祭とTAMA NEW WAVE双方でグランプリを獲得した『ミューズは溺れない』(2021年)の淺雄望監督が登壇しWグランプリ受賞監督が揃い踏み、15日金曜日には『トータスの旅』(2016年/永山正史監督)で木村知貴さんと兄弟を演じた俳優の川瀬陽太さんが登壇するなど、連日豪華なゲストが登場します。
ポレポレ東中野『はこぶね』上映後イベント
- 9月9日(土):木村知貴、内田春菊らキャスト、大西諒
- 9月10日(日):木村知貴、大西諒 ゲスト:今泉力哉(映画監督)
- 9月11日(月):木村知貴、大西諒 ゲスト:小原治(ポレポレ東中野)
- 9月12日(火):木村知貴、大西諒 ゲスト:平波亘(映画監督)
- 9月13日(水):木村知貴、大西諒 ゲスト:三島有紀子(映画監督)
- 9月14日(木):木村知貴、大西諒 ゲスト:淺雄望(映画監督)
- 9月15日(金):木村知貴、大西諒 ゲスト:川瀬陽太(俳優)
- 9月16日(土):木村知貴、大西諒 ゲスト:奥田裕介(映画監督)
9月9日(土)〜15日(金)は連日20時の回上映後、16日(土)〜22日(金)は連日20時30分の回上映後に開催
映画ファンのみならず、映画監督や俳優など多くの著名人からも絶賛のコメントが寄せられている『はこぶね』は、9月9日土曜日より東京のポレポレ東中野で公開されるのを皮切りに、全国順次公開されます。
『はこぶね』公開予定
- ポレポレ東中野(東京):2023年9月9日(土)〜上映終了日未定
- 京都シネマ(京都):2023年10月27日(金)〜11月2日(木)
- 元町映画館(神戸):2023年11月4日(土)〜11月10日(金)
- kino cinéma天神(福岡)、シネ・ヌーヴォ(大阪)、CINEMA Chupki TABATA(東京):近日公開予定
- ほか、全国順次公開
『はこぶね』ストーリー
事故で視力を失った西村芳則(木村知貴)は、小さな港町で、ときに伯母(内田春菊)に面倒を見てもらいながら生活している。
かつて同じ通りの家から一緒に通学していた同級生の大畑(高見こころ)は、東京で役者をしながら、理想と現実の狭間で憂鬱なときを過ごしていた。
ある日、西村は大畑と偶然再会する。町にはゆっくりと陽が落ち、そこで暮らす人々はそれぞれの帰路に着く。
窮屈で、美しい、その町を眺める二人は、その景色にそれぞれの記憶と想像を重ねる。