詩と映画のふたつの世界で活躍してきた福間健二監督の長篇7作目で監督自身も出演する『きのう生まれたわけじゃない』(11月11日公開)の予告篇とメインヴィジュアル、場面写真が解禁されました。
詩人・現代イギリス詩の研究者として活躍しつつ、1995年の『急にたどりついてしまう』で劇場長篇初監督をつとめて以降、既成概念にとらわれない映画表現を続けてきた福間健二監督。
その最新作となる『きのう生まれたわけじゃない』は、学校に行かない中学2年生の少女・七海(ななみ)と、妻を亡くした77歳の元・船乗りの老人・寺田との、心の交流を描いた作品となっています。
学校からも母親からも自由になりたい七海役には、2006年生まれで幼いころから舞台に出演し、これが映画初出演となるくるみさんを起用。そして老人・寺田は福間監督自身が演じています。
七海と心を通わせる女性・岬と、若くして亡くなった寺田の妻・綾子の二役を演じるのは主演作『UNDERWATER LOVE -おんなの河童-』(2011年/いまおかしんじ監督)など多くの作品に出演し、正木佐和さん。福間監督作品には『秋の理由』(2016年)に続いての出演となります。
寺田の「唯一の親戚」次郎を演じるのは監督・脚本家としても活躍する守屋文雄さん。いまおかしんじ監督作品や城定秀夫監督作品で守屋さんを観た福間監督の自分の作品に出てほしいという希望から出演が実現、脚本協力・監督補としても作品に携わっています。
そのほか、ピンク映画を中心に100本以上に出演する俳優であり映画監督の今泉浩一さん、監督作『ふゆうするさかいめ』(2020年)で新鋭監督として注目され今回は美術も担当している住本尚子さんらが出演。独特のキャスティングも見どころのひとつとなっています。