中学生の少女ふたりの夏休みを描いた武田かりん監督の長編デビュー作『ブルーを笑えるその日まで』(12月8日公開)公開を前に、映画の主題歌であるRCサクセションの「君が僕を知ってる」と映画のコラボミュージックビデオが公開されました。
12月8日公開『ブルーを笑えるその日まで』主題歌「君が僕を知ってる」とのコラボMV公開
『ブルーを笑えるその日まで』は、クラスに馴染めずひとりぼっちの中学2年生・アンと、アンの前に現れたどこか不思議な同級生・アイナが過ごす、夢のような夏休みを描いた物語。
短編『そして私はパンダやシマウマに色を塗るのだ。』(2020年)で注目を集めた1997年生まれの新鋭・武田かりん監督が、自らの10代のころの不登校や自殺未遂の経験をもとに、かつての自分のようなひとりぼっちの10代に届けたいという想いから制作した作品で、重いテーマを扱いつつも、ふたりの少女の過ごす日々がきらめく“夏休み青春ファンタジー”となっています。
主人公のアン=安藤絢子を演じるのは芸能事務所スターダストプロモーション主催「第1回スターオーディション」でグランプリを受賞した渡邉心結(わたなべ・みゆ)さん、もうひとりの主人公・アイナを演じるのは「ミスセブンティーン2021」ファイナリストの角心菜(すみ・ここな)さんと、ブレイク確実な期待のふたりがいずれも映画初主演でダブル主演。
さらに、同級生役で、丸本凛さん、成宮しずくさん、佐藤ひなたさんと、今後の活躍も楽しみな若手女優たちが顔を揃えています。
この作品の主題歌になっているのが、日本のロック史に名を刻む伝説的ロックバンド・RCサクセションが1980年に発表した「君が僕を知ってる」。
RCサクセションのファンである武田監督が、バンドの所属事務所に手紙で直接想いを伝えたことで主題歌としての使用が実現し、エンディングで流れるほか、映画の重要なシーンでも使われ、この作品に欠かせない要素として映画の魅力をより増しています。
そして、公開1ヶ月前となる11月8日、映画とのコラボミュージックビデオ(MV)が公開されました。
ハミングで「君が僕を知ってる」を歌うアイナにアンが「それ、なんの曲?」と尋ねる劇中の一場面で幕を開けるコラボMVは、アンとアイナが出会い一緒に日々を過ごしていく姿を劇中映像で綴り、自分のことをわかっていてくれる友達の存在が憂鬱だった毎日を塗り替えていく様子が、曲とリンクするように描かれていきます。
故・忌野清志郎さんによる歌詞を「よりたしかな意味を持って多くの方に伝えたい」と武田監督は語っており、発表から40年以上を経た名曲が世代を越えて真摯なメッセージを届けます。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023、第24回TAMA NEW WAVEと、新たな才能が羽ばたく場として定評のある映画祭にノミネートし、すでに注目を集めている『ブルーを笑えるその日まで』は、12月8日金曜日より東京のアップリンク吉祥寺にて2週間限定公開。効果に先駆けて12月2日土曜日には、新宿K's cinemaで開催される音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2024」で先行上映されます。
『ブルーを笑えるその日まで』ストーリー
逃げよう ここではないどこかへ
安藤絢子(アン)はひとりぼっちの女の子。唯一の居場所は薄暗い立ち入り禁止の階段。不思議な商店で、魔法の万華鏡を貰ったアンは、同じ万華鏡を持った生徒、佐田愛菜(アイナ)と出会う。二人はすぐに仲良くなり夢のような夏休みを送るのだが、屋上には昔飛び降り自殺した生徒の幽霊が出るという噂があり...アイナはその幽霊なのではないかという疑念を抱きながらも、お互いにとってかけがえのない存在になっていく二人。そんな楽しかった夏休みも終わりに差し掛かるのだった―。
ブルーを笑えるその日まで
- 渡邉心結 角心菜 丸本凛 成宮しずく 佐藤ひなた 夏目志乃 片岡富枝 宮原俐々帆 根本拓洋 鳥谷宏之 土屋いくみ 若林秀敏 松澤可苑 荒澤智也
- 脚本・監督:武田かりん
- 撮影:上野陸生
- 照明:稲葉俊充
- 美術:野中茂樹
- ヘアメイク:吉田冬樹
- 助監督:平岡凌
- 制作:田丸さくら
- プロデューサー:田口敬太
- 協力プロデューサー:田中佐知彦
- 主題歌:RCサクセション「君が僕を知ってる」(Licensed by USM JAPAN, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY)
- 製作:映日果人/武田かりん/kotofilm
- 配給:映日果人
- 配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
- 協力:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
- ©2023 ブルーを笑えるその日まで
- 2022年/カラー/シネマスコープ/DCP/99分
2023年12月8日(金)よりアップリンク吉祥寺にて公開 ほか全国順次公開