阪神・淡路大震災から15年の2010年1月17日に放送され好評を博したテレビドラマを再編集した『その街のこども 劇場版』が、公開より10年以上を経て初Blu-ray ディスク化され2024年1月17日に発売されることが発表されました。
阪神・淡路大震災のその後を描いた『その街のこども 劇場版』が初BD化 2024年1月17日発売
NHKが制作したテレビ放送版「その街のこども」は、子どものころに阪神・淡路大震災を体験した若者たちの「現在」を描き、震災からちょうど15年となる1月17日に放送されました。
自身も兵庫県出身で映画『ジョゼと虎と魚たち』(2003年/犬童一心監督)などで知られる脚本家・渡辺あやさんが脚本を担当し、演出は井上剛監督。出演には、森山未來さん、佐藤江梨子さんと、実際に震災経験を持つ俳優が起用されました。
心に傷を抱えたまま生きる若者たちを優しく捉えた脚本や、放送当日の実際の映像を織り交ぜたドラマとドキュメンタリーの枠を超えるような試み、そして森山さん、佐藤さんのリアルな演技が話題を呼んだ「その街のこども」は、放送後に視聴者より多くの感動の声が寄せられただけでなく、第36回放送文化基金賞を受賞するなど高い評価を獲得し、翌2011年には未放送シーンを加え再編集の上で『その街のこども 劇場版』として、NHK制作のドラマとしては初となる全国劇場公開を果たしました。
これまで『その街のこども 劇場版』はDVDのみがリリースされていましたが、このほど待望のBlu-rayディスク化が決定。撮影台本複製版やアウタースリーブが特典の豪華仕様でリリースされます。
Blu-ray化にあたり、美夏を演じた佐藤江梨子さん、井上剛監督が、次のようにコメントを発表しています。
美夏役:佐藤江梨子さんコメント
『その街のこども』Blu-ray!!!になると聞いて、とても嬉しいです。
『その街のこども』では阪神・淡路大震災当時 13 歳の子供だった女の子が 15 年経って、その街に帰ってくる役でした。
撮影当時は27歳から28歳でした。今、思えばその時も子供だったのかもしれません。
公開から一年経っての映画化も驚きましたが、14 年たってからの『Blu-ray』化に正直、ビックリしてます。 そして、何年経っても愛される『その街のこども』に出演させて頂いた事に感謝の気持ちでいっぱいです。
井上剛監督コメント
十数年経った今も、あの夜のなかの街を歩く自分がいます。目を凝らし耳を澄ませて
のちに脚本の渡辺あやさんは「カーネーション」、井上剛監督は「64(ロクヨン)」「あまちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」、音楽の大友良英さんは「あまちゃん」と、NHKドラマの中でも特に話題となった代表的作品に携わることになるスタッフが集まっていることでも注目の『その街のこども 劇場版』Blu-ray ディスクは、阪神/淡路大震災より29年目となる2024年1月17日水曜日にリリース。
また、Blu-ray ディスクリリースと同時期の1月13日土曜日より、大阪のシアターセブンでの『その街のこども 劇場版』上映も予定されています。
『その街のこども 劇場版』ストーリー
1995年1月17日午前5時46分、「街」は一瞬で破壊され、ぼくたちは生き残った。
偶然出会ったふたりの想いが、夜の街にあふれ出す――。
こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)。彼らは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、震災 15 年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる。震災が残した心の傷に向き合うため、今年こそ「追悼のつどい」に参加すると心に決めていた美夏に対し、出張の途中に“なんとなく”神戸に降り立っただけだと言い張る勇治。全く異なる震災体験をしたふたりの間には、大きな溝が広がっているように見えた。しかし、“ある場所”に差し掛かったとき、美夏は勇治が長年抱え込んできた過去を垣間見ることになる。復興を遂げた真夜中の神戸の街を背に、これまで語ることのできなかったふたりの想いが、不器用にあふれ出そうとしていた。
『その街のこども 劇場版』Blu-ray ディスク
- 出演:森山未來 佐藤江梨子 津田寛治 白木利周
- 監督:井上剛
- 脚本:渡辺あや
- 音楽:大友良英
- テーマ曲:阿部芙蓉美「その街のこども」
- 本編83分/カラー/BD:1層/音声1:日本語ステレオ 音声2:音声ガイド版ステレオ /字幕1:日本語字幕/画面:16:9 ビスタサイズ/特典:撮影台本複製版・アウタースリーブ(予定)
- 品番:TMBD-024 価格:¥5400(税抜)¥5940(税込)
2024年1月17日(水) 発売