1本の映画に出演・参加する俳優たちを追ったドキュメンタリー『私が私である場所』(今尾偲監督)の公開を前に、特報映像と場面写真、出演者コメントや応援コメントが解禁されました。
『私が私である場所』俳優たちのリアルが覗く特報映像解禁 出演者コメントと応援コメントも
『私が私である場所』は、劇映画『シンデレラガール』(11月18日公開/緒方貴臣監督)を取材し、同作に集まった俳優たちに迫り「俳優」という仕事を選んだ若者たちの現在を描いていくドキュメンタリー。
撮影当時16歳ながらすでに10年以上のキャリアを持ち『シンデレラガール』では主演をつとめた伊礼姫奈(いれい・ひめな)さんや、群像劇『イエローマーガリン』(2023年/朱池亮人監督)でメインキャストをつとめ『シンデレラガール』にはスタッフ兼任で参加した伊藤由紀さんらが出演し、ショートフィルム『猫、かえる Cat's Home』(2019年)やテレビドキュメンタリー番組などを手がける今尾偲監督が撮影も兼任して監督をつとめています。
主演をつとめる伊礼姫奈さん、メインの役どころを演じる辻千恵さんや佐月絵美さん、スタッフ兼任で出演する伊藤由紀さん、杉山晴香さん、アライジンさん、出演はせずプロデューサーとして作品を支えた榎本桜さん。
『シンデレラガール』というひとつの作品に集まった俳優たちは、それぞれに違ったかたちで作品に携わります。
このほど解禁された特報映像は、そんな俳優たちの表情を次々と映し出していきます。
また、出演者の伊藤由紀さんと榎本桜さんのコメント、さらに木村知貴さんや根矢涼香さんらインディーズ映画を中心に高い評価を受ける俳優たち、映画関係の活動も多い放送作家の松崎まことさん、数々のホラー作品を生み出し“Jホラーの父”と呼ばれる映画監督で近年は小説家としても活躍する鶴田法男さんの応援コメントも解禁されました。
出演者の伊藤さんは「もがいて苦しんでばかりなのにどうして続けているのだろう。未だに答えはでていません。」と俳優という仕事への率直な想いを明かし、木村知貴さんは「この映画の彼・彼女は僕なんだ。」、佐々木心音さんは「ものの 2 分で首を強く縦に振っていた。」と、俳優陣からは共感の声が。鶴田法男さんは「映画を愛する全ての人に観てもらいたい心優しいドキュメンタリー。」と映画に称賛を送っています。
出演者コメント 俳優:伊藤由紀さん
もがいて苦しんでばかりなのにどうして続けているのだろう。未だに答えはでていません。でも作品を作ること、芝居をすることは大好きです。さまざまな立場や想いの俳優達が演じる作品はきっと魅力的で素敵なものだと思います。そんな作品をこれからも作り続けていきたい。そんな作品の裏側を少し…是非ご覧ください。
出演者コメント 俳優・映画プロデューサー:榎本桜さん
実力のある俳優なのにまだまだ陽の目を浴びていない。僕はそんな方々に沢山出会ってきました。近年では俳優が作品を製作、監督などをしたりと、活躍の幅が広がっている気がしますが、現状は自分を含めてまだまだ苦しい状況です。しかし、たとえどんな環境や現状でも、「良い作品を作りたい」「いい芝居をしたい」という気持ちは全ての俳優が同じ思いだと信じています。今作はそんな彼らの裏側にスポットを当てた作品です。そしてそんな人々への応援メッセージも込めています。夢を追う皆さんに何か感じてもらえると嬉しいです。
応援コメント 俳優:木村知貴さん
「なんで役者やってんの?」って聞かれるのは、「なんで生きてんの?」って聞かれるくらい本当は聞かれたくない。理由なんて人それぞれだし、後付けでも何でもいい。ただ今は辛いけど、辛いけど諦めたくないものがあるってのは、それだけでも尊い事だと僕は思う。この映画の彼・彼女は僕なんだ。
応援コメント 俳優:根矢涼香さん
キラキラ憧れるような映画のメイキングなどではない。噛み締めた記憶が呼応して歯を食いしばる。私たちの決意は、地面に足をつけながら空を飛ぶようなことなのだと思う。自分の心を保つこと。誇りを持つこと。この場所を好きでいること。なぜ、じぶんが、ここに、いるのか。見つめずにいられない。
応援コメント 俳優:品田誠さん
一つの役に、選ばれるシンデレラガールは1人。映画本編と違い、本作では選ばれた者、選ばれなかった者が等価に映される。なぜ選ばれるのか、選ばれないのか。俳優とはなにか。わからない。誕生日を祝う声に、誰もが生まれながらにして特別な存在だったことを思い出す。悔しがる姿がただ、美しかった。
応援コメント 俳優・シンガーソングライター:佐々木心音さん
ものの2分で首を強く縦に振っていた。嫉妬、ジレンマ、葛藤。そんな自分と闘いながら「芝居」沼にはまる私たち俳優。きっと悩み続けるけど、私は私の選択を後悔していない。
そして、諦めない。と、改めて思うことが出来た。俳優と映画でしか、息が吸えない。そんな人間もいるんです。と小さく強く主張したい。
応援コメント 映画活動家・放送作家:松崎まことさん
俳優が監督に進出するのが、“インディーズ映画”に於ける最新のトレンドだが、その一方で、現場スタッフを務めることで役を得る俳優が、こんなにも数多いことを、このドキュメンタリーを観て、初めて知った。
私は祈る。“私が私である場所”を求めて彷徨う彼ら彼女らの内、1人でも多くが、自らが拠って立つ場を見つけられることを。
応援コメント 映画監督・小説家:鶴田法男さん
映画の舞台裏を描いた創作劇『アメリカの夜』のようなドラマチックなものは何も無い。しかし、インディーズ映画に関わる名も無き役者達の一人一人には演者としての深い思いがあり、様々な葛藤がある。映画を愛する全ての人に観てもらいたい心優しいドキュメンタリー。
立場や境遇は異なるながらもひとつの作品を作り上げるために力を尽くす俳優たちの姿を通して、なぜ俳優を続けるのか、そこにはどんな魅力があるのかを浮かび上がらせ、俳優たちのリアルを描く『私が私である場所』は、11月13日・18日に東京・新宿のat THEATRE アット・シアターにてイベント先行上映され、12月8日金曜日より東京のアップリンク吉祥寺にて公開されます。
『私が私である場所』特別先行上映
- 会場:at THEATRE アットシアター(東京都新宿区新宿5丁目4−1)
- 開催日時:11月13日(月) 19時より / 11月18日(土) 15時より・17時より(2回開催)
- 予約受付:https://forms.gle/qzofavXTy6ustH9y8
『私が私である場所』ストーリー
日本の俳優、タレント人口数およそ24000人(WEB調べ参照)。TVなどで活躍する俳優ですら、ほとんどの俳優はまだまだ世間には認知されていない程に人口は多い。特に「インディーズ映画」と呼ばれる低予算映画には、タレント名鑑などにも記載されていない名もなき俳優たちが多く集まっている。そこには一体どんなドラマが隠されているのだろうか?
緒方貴臣監督の新作映画『シンデレラガール』は、主役から脇役までほぼ全ての役をオーディションで選出。応募総数約2000名以上の中から主役に選ばれたのは16歳(当時)にして、すでに10年以上のキャリアを持つ伊礼姫奈だった。その一方で、この映画のスタッフとして働きながら、セリフのない役を演じる俳優たちがいた。それは必ずしも陽の当たる役ではない。しかし一つの役を大切に扱い、懸命に役を演じていく。様々な環境や立場で参加する俳優たちは一体何を目指し、何を感じ、俳優人生を過ごしているのか…インディーズ映画に集まる俳優たちの光と影、そして夢を追う彼らの今を追った。
私が私である場所
- 伊藤由紀 伊礼姫奈
辻千恵 佐月絵美 杉山晴香 アライジン 榎本桜 - 監督・撮影・編集:今尾偲
- 第二班撮影:林純也/青木大使
- 音楽:蓑田峻平
- 整音:蛯原浩彦
- ロゴデザイン協力:加納和可子
- ホームページデザイン:VICENTE
- ポスター&チラシデザイン:反町正大(バラモン)
- 協力:映画『シンデレラガール』/映画『イエローマーガリン』 映画『サプライズズズ~パリピの誕パがループでPONPON!!~』
- プロデューサー:榎本桜/今尾偲
- 制作:リアルメーカーズ
- 配給:ミカタ・エンタテインメント
- 企画:Office BUREAU
- 2023年/カラー/16:9/ステレオ/87分
2023年12月8日(金) アップリンク吉祥寺にて公開 ほか全国順次公開