第１回日本ホラー映画大賞大賞受賞作を古川琴音さん主演で長編化した下津優太監督『みなに幸あれ』が１月19日に公開されるのを前に、主人公の怯える姿などを捉えた場面写真が解禁されました。

　『みなに幸あれ』は、日本唯一のホラーに特化した公募型フィルムコンペティションとして２０２１年にKADOKAWA主宰で開催された第１回日本ホラー映画大賞で大賞を受賞した同名短編を、下津優太監督自ら長編としてリメイクした作品。
　看護学生の主人公が祖父母に会うために訪れた村で体験する出来事を通して「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」という根源的なテーマを描いていきます。

　映画やテレビで活躍し実力派若手俳優としての評価をたしかなものとしている古川琴音さんが、主人公の看護学生を演じてホラー初挑戦。
　『呪怨』シリーズなどで知られる日本を代表するホラー映画監督であり日本ホラー映画大賞で選考委員長をつとめた清水崇さんが総合プロデュースをつとめ、同じくホラー映画大賞選考委員をっとめた小出祐介さん率いるバンド・Base Ball Bearが主題歌を担当しています。

　海外の映画祭での上映を経て期待が高まる中、２０２４年１月19日に公開されるのを前に、場面写真が解禁されました。
　すでに解禁されていた、様子を窺うような表情を見せる主人公の写真に加えて、新たに登場人物たちの異様さが感じられる４点が解禁。
　古川琴音さん演じる主人公と松大航也さん演じる幼なじみが二人で裸の男を抱え驚いたような表情を浮かべるカットや、なにかに怯えるような表情の主人公、さらに、不自然に腹部が膨らんだ祖母を家族が組体操のように支える場面や、炎の向こう側で表情を歪める主人公の肩を抱き寄せる母親とそれを見る人物という、いずれも違和感と不可解さを感じさせ、作品の内容を想像させる場面写真となっています。

　予告編解禁以来、いままでにない恐怖を味わえるのではと、ホラーファンの間では期待とともに不安すら感じさせている『みなに幸あれ』。新世代のホラー映画監督・下津優太監督が開く国産ホラーの新たな扉は、２０２４年１月19日金曜日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開されます。

『みなに幸あれ』ストーリー

看護学生の“孫”は、ひょんなことから田舎に住む祖父母に会いに行く。久しぶりの再会、家族水入らずで幸せな時間を過ごす。しかし、どこか違和感を覚える孫。祖父母の家には「何か」がいる。そしてある時から、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が迫って来る…。