佐津川愛美さんが主演し、マンガ家の押見修造さんがキャラクターデザインをつとめた内藤瑛亮監督の新作『毒娘』(どくむすめ)が4月5日に公開されるのを前に、ポスターヴィジュアルと本予告映像が解禁されました。
『毒娘』は、夫と義理の娘とともに中古の一軒家へと引っ越してきた主人公・萩乃の幸せなはずの日々が、ひとりの少女・ちーちゃんによって壊されていく“ホーム・パラサイト・ホラー”。
初長編『先生を流産させる会』(2011年)や『ミスミソウ』(2017年)『許された子どもたち』(2020年)など、思春期の少年少女たちの抱える「生きづらさ」と「残酷さ」をジャンル映画のフィールドで描き続ける内藤瑛亮監督が、かつてネットの匿名掲示板に投稿され「扉を開けると、うつぶせの娘の上に馬乗りになった少女が笑っていました」という一文で多くの人に知られるようになったある一家の体験談に着想を得て、継母となった主人公と10代の義理の娘の関係を軸に、一家と少女の闘いをオリジナル脚本で描き出していきます。
結婚により10代の少女の継母となる主人公・萩乃を演じるのは『ヒメノア~ル』(2016年/吉田恵輔監督)など数々の作品に出演してきた佐津川愛美さん。
物語のキーとなる少女・ちーちゃんのキャラクターデザインは、実写映画化(2019年/井口昇監督)もされた『惡の華』や「血の轍」など、思春期の少年少女を描いた作品で知られる人気マンガ家の押見修造さんが担当しています。
押見修造さんによる映画の前日譚となるコミック「ちーちゃん」が講談社のコミック誌「ヤングマガジン」で連載され話題を集める中、ついにポスターヴィジュアルと予告編が解禁されました。
ポスターヴィジュアルは、ちーちゃんと思しき少女の顔を真正面から捉えた構図。少女の顔は目の周りが赤く塗られ、赤でバツ印が……。さまざまな感情が同居するような少女の表情はなにを意味するのか?
そして予告編は家族3人での食事シーンで幕を開け、幸せそうでありながらどこか不穏な場面に続き、萩乃が受ける一本の電話でその空気が一変。ちーちゃんの異様な行動が描かれ、登場人物たちが見せる、口の前で指をバツの字に交差させる動作も印象的です。