200本の応募作品より選ばれた短編映画を上映する短編映画のコンペティション・第8回岩槻映画祭が、2月10日と11日の2日間にわたり埼玉県さいたま市の市民会館いいわつきで開催され、作品上映に加え過去の受賞監督と俳優によるトークショーなどもおこなわれます。
岩槻映画祭は、雛人形や五月人形などの日本有数の産地で「人形のまち」として知られる岩槻で「地域交流や地元に根差した文化の育成、市に映像・映画文化を根付かせよう」との趣旨から2014年に初開催。
2015年開催の第2回より短編コンペティションを開催し、現在はさいたま市公認の短編コンペティション映画祭として、毎回、全国から寄せられた短編作品の上映されグランプリほか各賞を決定しており、過去のグランプリ受賞者には、のちに『カメラを止めるな!』(2017年)が大ヒットした上田慎一郎監督も。
また、ゲストを招いた特別上映やトークショーなどの企画も毎回実施されています。
第8回となる今回は、2月10日土曜日と11日日曜日の2日間にわたり、市民会館いわつきで開催されます。
短編コンペティション部門は過去最多となる約200本の応募作から厳正なる審査で選ばれた8本がノミネートしており、映画祭実行委員と映画監督・阿部誠さんの審査によりグランプリ(さいたま市長賞)をはじめとする各賞を決定するほか、映画祭に来場した観客の方々の投票による観客賞を決定。
各賞は2日目の11日に発表され、授賞式がおこなわれます。
さらに今回は「岩槻映画祭レジェンド監督特集」と題して、過去に岩槻映画祭で受賞経験のあるふたりの監督の作品上映と、監督・出演俳優によるトークショーが日替わりで開催されます。
2月10日のレジェンド監督は、短編作品が各地の映画祭で次々と受賞し、2021年には長編『愛のくだらない』が劇場公開され話題となった野本梢監督。
埼玉県出身という縁もある野本監督は、岩槻映画祭では2017年開催の第4回で『朝をこえて星をこえて』(2017年)が、2018年開催の第5回で『あの頃と甘いシュシュ』(2018年)が、2年連続で地域部門賞を受賞。
今回は、各地の映画祭で受賞した『私は渦の底から』(2015年)『次は何に生まれましょうか』(2019年)の2作品を上映。野本監督と『私は渦の底から』主演の俳優・橋本紗也加さんによるトークもおこなわれます。
2月11日のレジェンド監督は、大ヒット作『カメラを止めるな!』で助監督をつとめ、2023年には2本の監督作『女家族』『ゆりに首ったけ』(2023年)が劇場公開された中泉裕矢監督。
中泉監督は、2015年開催の第2回岩槻映画祭で『エンドロールを撮りに』(2014年)が最優秀監督賞を受賞。
今回は、中泉監督と、監督が岩槻映画祭で出会ったふたりの俳優・長山浩巳さん、大沢真一郎さんがトークを繰り広げ、さらにサプライズな発表があるかも……?
10日は埼玉県出身で岩槻映画祭入賞作品主演女優の斉藤結女(さいとう・ゆめ)さんがメインMC、岩槻出身のミュージシャン・NoGoD団長さんがサブMC、11日は埼玉県出身のマルチタレント・大野ひろみさんがメインMCと、映画祭の進行をつとめるのも埼玉・岩槻に縁の深い方々。
チケットは2日間通しで税込み1000円。映画祭公式サイトより全国どこからでも購入が可能です。
新たな才能との出会いが待つコンペティションと、気鋭の監督たちのトークが楽しめるレジェンド監督特集と、盛りだくさんな第8回岩槻映画祭に期待です。