新鋭・玉木慧監督の初長編作で猪征大さん、遠藤史也さん、向里祐香さんらが出演する青春ストーリー『あとがき』が、作品の舞台である東京・下北沢のシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』で7月5日より凱旋上映されることが発表されました。
夢を追う若者たちを描いた玉木慧監督初長編『あとがき』舞台である下北沢で7月に凱旋上映決定
『あとがき』は、短編『僕とぼくのカノジョ』(2021年)がさぬき映画祭2021ショートムービーコンペティショングランプリに輝くなど注目される新鋭・玉木慧(たまき・けい)監督の初の長編監督作。玉木監督の友人である「路上で一人芝居する俳優」と「吃音を持つミュージシャン」をモデルにした実話がベースの物語で、俳優の夢を追う青年・春太と吃音を持つバンドマン・レオのふたりの若者の8年間が、カルチャーの発信地・下北沢を舞台に描かれていきます。
路上で一人芝居をする俳優・染井春太を『to...』(2022年/塩野峻平監督)『Sappy』(2022年/上田修生監督)などで主演をつとめる猪征大(いの・ゆきひろ)さんが演じ、吃音を持つバンドマン・レオ役には『甲州街道から愛を込めて』(2022年/いまおかしんじ監督)『アリスの住人』(2021年/澤佳一郎監督)などの遠藤史也さん、ヒロインの向田日向を『福田村事件』(2023年/森達也監督)『愛なのに』(2022年/城定秀夫監督)などの向里祐香(こうり・ゆうか)さんと、主人公たちと同世代の若手俳優が出演。さらに、橘花征志郎さん、松本ししまるさん、尾台彩香さん、山田キヌヲさん、大高洋子さん、木村知貴さん、髙橋雄祐さん、細井学さん、山本桂次さんら、幅広いキャストが玉木監督のもとに集まっています。
今年3月1日にシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』で公開され、初日から3日連続で満席を記録し上映期間の延長を重ね4週間にわたり上映されたのち、各地での上映で続き静かに話題を呼んでいる『あとがき』が、ふたたび『K2』にて凱旋上映されることが決定。
玉木監督は、凱旋上映にあたり次のようにコメントを発表しています。
玉木慧監督コメント
凱旋上映とても嬉しく思います。3月1日から下北沢で上映が始まり、静岡、島根、大阪、栃木と上映 いただき、作品を見てくださった方々に本当にこの「あとがき」という作品を育てていただいたと思っています。その方々の声があり、この凱旋上映が叶ったと思っております。僕としてもまだまだ多くの方にこの作品を劇場で届けたいと思ってます。劇場で見てほしい作品だからです。それは、春太とレオの想いが劇場ではより純度高く伝わると思っているからです。ぜひこの凱旋上映でさらに多くの方に届けられるよう、「あとがき」の仲間たちと一緒に走り続けたいと思います。
映画の舞台・下北沢で再びスクリーンに映し出される若者たちの青春『あとがき』は、7月5日金曜日より、シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』で凱旋上映されます。
『あとがき』あらすじ
春太は居酒屋でアルバイトをしながら役者を目指しているが、来る仕事はエキストラばかり。ある日、路上で一人芝居をしている途中に出会ったアニキと東京・下北沢にあるバーを訪れる。そこで吃音のアーティスト、レオと出会う。レオはアメリカから帰ってきたばかりで家が無く、気付けば春太の家に住み着くようになる。目指すものは違うが、お互い夢を追う者として気付けばかけがえのない存在となって いく。そして2人はある約束を交わし、お互い約束を果たす為に日々努力する。しかし次第に春太を取り巻く環境に変化が訪れ、春太の夢に対する気持ちも揺らいでいく、いつまでも変わらないと思っていた、偶然出会った若者2人の出会いからそれぞれの人生の選択を描いた8年間を描く。