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笑う大天使(ミカエル)

2006年7月15日(土)より、渋谷シネ・アミューズ、シネ・リーブル池袋ほかにて拡大ロードショー

2005年/日本/ビスタサイズ/DTSステレオ/92分
イントロダクション
 突然母を亡くし、生き別れになっていた大金持ちの兄と再会、心ならずも超お嬢様学園である聖ミカエル学園に転校してきた司城史緒(しじょう・ふみお)。そこはあいさつに行儀作法、ゆったりまったりと流れる時間がまるで別世界のお嬢様ワールドでした。
 一度ハマってしまうと病み付きになる独特な世界観が、コアなコミックファンのみならず幅広い層の読者から支持されているマンガ家・川原泉の1987年に発表された代表作にして、最も人気の高い「笑う大天使」がついに映画化されました。
 監督は小田一生。TV「ぼくの魔法使い」「火垂るの墓」、夏公開の映画『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』でVFX(ビジュアル・エフェクト)スーパーバイザーをつとめ、VFX界最後の大物といわれる彼の監督デビュー作となります。自身も熱心な川原作品ファンである監督の原作に対する愛情、こだわりに、ハリウッド的な演出センスやVFX技術が加わって、圧倒的に華やかな世界観を作り上げました。
 主人公の史緒を演じるのは『スウィング・ガールズ』の上野樹里。持ち前のコメディアンヌ振りを発揮し、関西弁でドライな性格の史緒を魅力いっぱいに演じています。史緒の兄・一臣には『嫌われ松子の一生』『ハチミツとクローバー』の伊勢谷友介が扮し、これまでのクールなイメージから一転、新境地を開拓しています。史緒の友人・斎木和音を自然体で演じるのは“爽健美茶”のCMでブレイクし、『8月のクリスマス』『ハチミツとクローバー』など出演作が続く関めぐみ。上級生のマスコット的存在のコロボックルちゃんこと更科柚子には、愛くるしさが魅力の平愛梨が扮し、まさにハマり役となる名演技を見せています。そのほか、佐津川愛美、谷村美月、松尾敏伸、加藤啓、伊藤修子など、旬の若手俳優が総出演。そして「モンティ・パイソン」でお馴染みの人気声優・広川太一郎のちょっととぼけたナレーションが川原ワールドの雰囲気作りの一端を担っています。
 脚本はアニメーションを中心に活躍する吉村元希が監督と共同で担当。衣裳に北村道子、制服デザインにSATORU TANAKA。VFXには宇多田ヒカルのビデオクリップや『CASSHERN』の木村俊幸、「GADGET」の庄野晴彦が参加。ドニー・ウェンの愛弟子でハリウッドや香港でも活躍する谷垣健治がアクション監督をつとめるなど、第一線で活躍するスタッフが揃いました。音楽はBuffalo Daughterのシュガー吉永と元OOIOOの吉村由加によるユニットMETALCHICKSが映画音楽に初挑戦。そして主題歌はつじあやのがスタジオジブリの『猫の恩返し』以来の映画主題歌となる「そばにいるから」を書き下ろしています。
 少女コミックの世界観をそのままに、長崎ハウステンボスやフランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館などでロケーションをおこない、キュートでカラフルな新しい日本映画が誕生しました。
ストーリー
 ひとりの少女が由緒正しきお嬢様学園<聖ミカエル学園>に転校してきました。彼女の名前は司城史緒(上野樹里)。女手ひとつで育ててくれた母親が突然亡くなり、生き別れとなっていた大金持ちの兄・一臣(伊勢谷友介)と再会。一臣の勧めで本人は渋々ながら転校してきたのです。根っからの庶民派の史緒にとって、学園は「ごきげんよう」のあいさつに礼儀作法、ゆったりとした雰囲気が漂う別世界でした。家でも上流階級の生活に心が休まらず、息のつまる毎日を送っていました。しかし、スポーツ万能で成績優秀の史緒はやがてクラスのお嬢様たちの憧れの的となっていきます。
 ある日、史緒はコッソリと学園の裏庭で焚き火を焚き、大好物のチキンラーメンを作ります。そこにやってきたのはクラスメイトで、“コロボックルちゃん”の愛称で上級生のマスコット的存在である更科柚子(平愛梨)と、下級生から“オスカル様”と慕われている斎木和音(関めぐみ)。ふたりに見つかり焦る史緒と思わぬ光景に驚いた柚子と和音が大騒ぎしていると、焚き火からモクモクと煙が広がります。慌てて火を消そうとして周囲にあったものを投げ入れたとき不思議な現象が起こり、3人には不思議な能力が備わってしまいます。その不思議な力を知った一臣や、和音の教育係の若月俊介(松尾敏伸)、クラス担任のロレンス先生(Brian Davis)は3人を厳しく注意、3人は力を使わないことを約束させられます。しかし、実はお嬢様からは程遠い“猫かぶりお嬢様”だった3人は、この出来事をきっかけにすっかり意気投合。ホンモノのお嬢様たちに囲まれながら、庶民であることがばれないように猫をかぶった学園生活を送るのでした。
スタッフ
キャスト
原作:川原泉(白泉社刊)
脚本:吉村元希/小田一生

撮影監督:岡田博文
照明:林広一
VE:足助学
録音:奥雅人
美術:花谷秀文
衣裳:北村道子
アクション監督:谷垣健治
音響効果:丹雄二
編集:流石大志
監督補:小笠原直樹
助監督:近藤有希
ラインプロデューサー:森崎太陽

音楽プロデューサー:千石一成
音楽:METAL CHICKS
主題歌:つじあやの「そばにいるから」

製作プロダクション:ミコット・エンド・バサラ/ナイス・デー
企画製作:ミコット・エンド・バサラ/ジェネオン エンタテインメント/ナイス・デー
共同製作:日活/日本テレビ音楽/S・D・P/ニューセレクト
プロデューサー:宮崎大/柴田一成

監督・VFX:小田一生
司城史緒:上野樹里
斎木和音:関めぐみ
更科柚子:平愛梨

若月俊介:松尾敏伸
桜井敦子:菊地凛子

ロレンス:Brian Davis
シスター・マレーナ:Delcea Mihaela Gabriela
更科孝志:加藤啓
柚子の父:村木仁
柚子の母:伊藤修子

万里小路静:佐津川愛美
沈丁花:谷村美月
白薔薇の君:キタキマユ
紫の上:宮下ともみ
桔梗の宮:松岡璃奈子

史緒の母:手塚理美(友情出演)
ナレーション:広川太一郎
警察庁長官:西岡徳馬
司城一臣:伊勢谷友介

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