
いま、時代劇の新たな扉が開く。
もし、男の花魁がいたら? 大奥には人に知られぬ裏大奥があったとしたら? 歴史上の事実にそんな架空の設定を加えて贈る新感覚の時代劇、それが「大河ロマンシリーズ三部作」だ。主演をつとめるのは、現在、日本エンターテイメント界を席巻する若手男優集団“D-BOYS”に所属する美形俳優たち。和装に身を包み、江戸を舞台にした美しいラブストーリーを紡ぎ出す。
シリーズ第1弾となるのは『男女逆転 吉原遊郭』。実在した遊郭をヒントに、容姿端麗な若い男が暇をもてあました婦人を接客する“男遊郭”を創案。華やかな“男花魁”たちの人気ナンバーワンを巡る争いや、兄の仇を討つため男になりすました美少女とナンバーワン男花魁の禁断の恋を描いていく。
主人公のナンバーワンの男花魁・鷹尾(たかお)を演じるのは『櫻の園』『赤い糸』と話題作への出演が続く柳下大。その端正な顔立ちならではの艶やかな男花魁姿で観客を魅了する。
そして、男として男遊郭に潜り込む美少女・お花には制コレGP2007年グランプリを受賞した川原真琴、ナンバーワンの地位を狙う人気2番手の男花魁・薄雲には『BOYS LOVE 劇場版』やドラマ「東京ゴースト・トリップ」の小谷嘉一と、共演者にもいま注目のキャストが揃った。
監督は、ヒットを記録したホラー映画『水霊 ミズチ』やテレビドラマ「心霊探偵 八雲」「のぞき屋」など、多彩なジャンルで手腕を振るう若手監督の山本清史。本作では時代劇という自身初となるジャンルに挑み、新境地を見せた。
時代劇というジャンルで新たな魅力を魅せるフレッシュなイケメン俳優たち。そして時代劇というジャンルもまた、彼らの力で新たな魅力を得た。「大河ロマンシリーズ三部作」が、時代劇に新風を巻き起こす。

時は明暦3年。容姿端麗な若い男たちが暇をもてあました婦人たちを接客する男遊郭“菊下楼”(きっかろう)があった。
鷹尾(たかお:柳下大)は、“菊下楼”のナンバーワン花魁。妖艶な魅力で女たちを魅了する鷹尾は、奔放でありながらプライドが高く、決して金ではなびかなかった。
店の看板を張る鷹尾に、人気ナンバーツーの薄雲(うすぐも:小谷嘉一)と見習いの濃紫(こむらさき:永井朋弥)は心の奥に鷹尾への嫉妬の炎を燃やしながら、虎視眈々と鷹尾の地位を狙っていた。
そんなある日、“菊下楼”にひとりの美しい男がやってくる。口の利けないその男は、実は兄の仇を探して男遊郭にやってきた少女・お花(川原真琴)であった……。