正徳2年、徳川家6代将軍・家宣の死去により、裏大奥では正室と側室の壮絶な権力争いが繰り広げられていた。
ある日、大奥の御年寄(おとしより=第二位の女中)である絵島(鈴木じゅん)は、権力争いの渦中にある正室・天栄院(てんえいいん)に石階段で突き飛ばされ、足をくじいてしまう。彼女を助けたのは、偶然通りがかった美しい絵師・浮島(いくしま:荒木宏文)だった。
過去に哀しい傷を持ち、2度と恋をしないと決めていた浮島であったが、絵島との出会いによってその心に次第に変化が芽生えていく。
だが、浮島は、実は天栄院が足しげく通う男遊郭“菊下楼”の男花魁であったのだ……。
大奥 浮絵悲恋
監督:山本清史
出演:荒木宏文 鈴木じゅん 山中敦史 ほか
2008年11月22日(土)よりシネマート六本木にてロードショー
2008年/カラー/ビスタサイズ/80分
いま、時代劇の新たな扉が開く。
もし、男の花魁がいたら? 大奥には人に知られぬ裏大奥があったとしたら? 歴史上の事実にそんな架空の設定を加えて贈る新感覚の時代劇、それが「大河ロマンシリーズ三部作」だ。主演をつとめるのは、現在、日本エンターテイメント界を席巻する若手男優集団“D-BOYS”に所属する美形俳優たち。和装に身を包み、江戸を舞台にした美しいラブストーリーを紡ぎ出す。
シリーズ三部作の最後を飾るのは『大奥 浮絵悲恋』。“男花魁”“裏大奥”という前2作で描かれた設定が引き継がれて登場。正室と側室の権力争いに巻き込まれた大奥御年寄と、過去に傷を持ち恋を忘れようとする男花魁の生死を賭けた恋が描かれていく。
絵師であり男花魁の世界で生きる主人公・浮島(いくしま)を演じるのはミュージカル「テニスの王子様」、テレビ「獣拳戦隊ゲキレンジャー」で人気を集め、『アシンメトリー』『夏休みのような1ヶ月』と主演映画も続く荒木宏文。哀しい過去を持つ男をクールに演じる。
浮島と恋におちる絵島役には、本作が映画初出演となる鈴木じゅんが大抜擢。さまざまな感情が渦巻く中で運命の恋に生きようとする女を熱演している。
監督は、ヒットを記録したホラー映画『水霊 ミズチ』やテレビドラマ「心霊探偵 八雲」「のぞき屋」など、多彩なジャンルで手腕を振るう若手監督の山本清史。本作では時代劇という自身初となるジャンルに挑み、新境地を見せた。
時代劇というジャンルで新たな魅力を魅せるフレッシュなイケメン俳優たち。そして時代劇というジャンルをまた、彼らの力で新たな魅力を得た。「大河ロマンシリーズ」が、時代劇に新風を巻き起こす。
- 荒木宏文
- 鈴木じゅん
- 山中敦史
- まんねんよしこ
- 城間恵子
- 監督:山本清史
- 脚本;村川康敏
- 製作:大橋孝史/奥出緑
- プロデューサー:上野境介
- アシスタントプロデューサー:妹尾紗姫/川島正規
- 撮影:福田陽平
- 照明:中村晋平
- 録音:宋晋瑞
- 美術:飯森則裕
- 助監督:ジョン・ヒジリ
- 制作担当:伊澤紀人
- 撮影協力:日光江戸村
- 制作プロダクション:トルネード・フィルム
- 配給:株式会社エスピーオー
- 製作:株式会社エスピーオー/JRC.LLP(ジョリー・ロジャー/CINV)