
ある中学校で、ひとりの男性教師が激しい暴行を受けた状態で発見された。同時に、その教師が女子生徒のわいせつな盗撮画像をネットで公開していたことも発覚、学校の判断で事件は公にせず処理されることになった。
事件の後始末をすることになった生活主任の理科教師・森(田中大貴)は、暴行を受けた教師の後任として、かつての教え子である青年・谷野(杉山樹志)に声をかける。一度は教職に就きながら若くして退職した過去を持つ谷野は、自分に教師がつとまるのかという不安を感じながらも、森の誘いに教職復帰を決意する。
新たな勤務先となる中学校に赴いた谷野は、さっそく森から教師たちがおこなう作業を手伝うように指示される。それは、体育の授業の間に、誰もいなくなった教室で生徒に秘密でおこなわれる荷物検査だった。
荷物検査をおこなうのは、森と、このクラスの担任である英語教師の片山(坂井貴子)、数学教師の管(桂弘)に谷野を加えた4人。さらに、別の用事で教室に来た美術教師の橋本(宮下純)も加わる。
先輩教師たちを手伝う谷野は、このクラスに「万田」という女子生徒がいることを知る。全科目成績トップの優等生で、芸能界にスカウトされるほどの容姿だという万田は、一方で「言葉で人を狂わせた」という噂のある生徒でもあった。
やがて荷物検査が進む中で、小さな違和感が少しずつ積み重なっていく。担任の片山は「このクラスにイジメはありません」と断言するが、重なる違和感の断片は確実にある方向を示していた。そしてこのクラスを支配する「怪物」の存在は、教師たちの隠された事実を露わにし、谷野が抱える暗い記憶を呼び覚ましていく……。