日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>『バカは2回海を渡る』試写会舞台あいさつ

『バカは2回海を渡る』試写会舞台あいさつ

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった渡邊貴文監督、弓削智久さん、金子ノブアキさん(左より)

 俳優の弓削智久さんと須賀貴匡さんがアメリカを旅しながら弓削さん監督・脚本のショートフィルム『FREE』を撮影する過程に密着したロードムービー『バカは2回海を渡る』(11月28日公開)の試写会が11月25日にTOKYO FMホールでおこなわれ、弓削さんと渡邊貴文監督が舞台あいさつをおこないました。
 舞台あいさつでは、この映画が製作されるきっかけなどがたっぷりと披露され、弓削さんは「もしかしたら観ている人は混乱する映画かもしれないけど、新しい表現のかたちを提示できたことはこれから先の人生では大きいことかなと思います」と作品について語る一方で「アメリカの食文化には異議を唱えたいですね(笑)」とアメリカでの撮影で太ってしまったというエピソードも紹介し、会場を沸かせました。
 また、実はアメリカでの撮影には同行していないという渡邊監督は「話を聞いていて携わりたかった企画なので、(監督の)話が来てすごくテンションが上がりました。80時間くらいある撮影素材を頭から観て、遅ればせながら素材を観ながら弓削くんたちと一緒に旅した気分でやりました」と語りました。

 舞台あいさつの後半では、音楽を担当した金子ノブアキさんも参加。弓削さんによると金子さんとの具体的な打ちあわせはほとんどなく「最初にアッくん(金子さん)が“この大地が奏でる音がすべてだ”と言ったのが自分が考えていたことでもあったし、その上を行っていた」とのこと。金子さんは「個人的にもアメリカを車でツアーした経験もあったので、映像資料を最初を観たときに思い出すこともたくさんあったし、景色の持っている力がすごいんですよね。音を入れる必要があるのかって思うくらい語るものがある」と話し「画があるっていうのは大きいですね。特に今回は大地が奏でていますから。勉強になりましたし、すごく楽しかったです」と、自身初となる映画音楽を手がけた感想を述べました。

コメント写真

「人生で一番すごい景色をこの眼のシャッターに焼き付けてきたので、それをぜひ疑似体験していただければ」と弓削智久さん

コメント写真

「なんか変な感じの映画にはなったかと思います。みんなの心に引っかかるかなと思います」とあいさつした渡邊貴文監督

コメント写真

「よくこんな瞬間を記録してきたなってことの連続。生の迫力や生命力を体感していただければと思います」と金子ノブアキさん

 弓削さんは「ちょっとユルいので、もしかしたらなにも感動しないで終わってしまう映画かもしれないです。でも、そのユルさを体感してもらって、心の琴線を弾くことができればと思っています」と舞台あいさつを締めくくりました。

 リアルとフィクションを行き来する異色のロードムービーとなっている『バカは2回海を渡る』は、11月28日(土)より、渋谷ユーロスペースにてロードショー公開されます。

スポンサーリンク