2008年度日刊スポーツ映画大賞、報知映画賞で助演男優賞を受賞し、NHK大河ドラマ「篤姫」の徳川家定役でも好評を得るなど、映画・ドラマで大活躍中の堺雅人さんの主演最新作となる映画『南極料理人』の主題歌に、16年ぶりに再結成を果たしたバンド・ユニコーンの楽曲が使用され、また映画音楽を同バンドのキーボーディスト・阿部義晴さんが担当することが発表されました。
主題歌となるのは、2月にリリースされオリコンで1位を獲得したアルバム「シャンブル」収録の「サラウンド」。音楽を担当する阿部さんと、沖田修一監督、西ヶ谷寿一プロデューサーは、それぞれ以下のようにコメントを発表しました。
音楽:阿部義晴さん
私は作曲を作る時、映像を思い浮かべながら作業をする事が多いんです。
イメージが、「音」より先に「絵」なんですね。
ですから今回、映画音楽に関われること、ひじょうに楽しみにしています。
ちなみに私は雪国生まれ。
冬は吹雪の中しもやけで真っ赤になった足で、学校へ登校していました。
ペンギンは居ませんでした(笑)
沖田修一監督
「働く8人のオッサン」という映画をつくって、これ以上ぴったりなバンドはないと思いました。
「サラウンド」は、ある程度歳をとった主人公が、身近にいる人から遠い未来を見渡す感じがあって、主人公のラストシーンの心境にぴったりだと思いました。
西ヶ谷寿一プロデューサー
映画の撮影準備中に、再結成の情報を聞き、“勤労”“サラリーマンの悲哀”“遊び心を忘れないオヤジたち”“団結と再会”という映画のテーマとピッタリだと思い、中でもサウンドの広がりから、「サラウンド」をぜひ主題歌にしたい、とお願いしました。
音楽の阿部さんには、きっとつらい労働も明るく楽しい楽曲で吹き飛ばすようなサウンドを届けてくれるのではないか、との思いがあってのことでした。
『南極料理人』は、南極観測隊に料理人として参加した男を主人公に、ドーム基地で過ごす8人の男たちを描いたハートウォーミング・コメディ。2006年公開の初長編作『このすばらしきせかい』で注目を集めた沖田修一監督のメジャーデビュー作となり、8月にテアトル新宿ほかにて全国公開が予定されています(制作プロダクション:パレード/配給:東京テアトル)。