人気ケータイ小説をアイドルグループ・Berryz工房（ベリーズこうぼう）と℃-ute（キュート）のメンバー総出演で映画化した『王様ゲーム』が12月17日に初日を迎え、Ｗ主演をつとめた熊井友理奈さん（Berryz工房）と鈴木愛理さん（℃-ute）ら２グループのメンバーと、共演の桜田通さん、鶴田法男監督が舞台あいさつをおこないました。
　『王様ゲーム』は、ケータイに届く命令メールに従わなければ存在を“抹消”されてしまうという想像を絶する「ゲーム」に強制参加させられた高校生たちの恐怖と、命令を出す「王様」の正体を巡る謎をサスペンスフルに描いた作品。
　ヒロイン・本多智恵美役で初主演をつとめた熊井さんは「いままでは映画を観る立場だったので、自分が映画に出るっていう実感がまだ沸かないんですけど、たくさんの方に観ていただきたいと思っています」と初日を迎えた心境をコメント。
　もうひとりのヒロイン・岩村莉愛（いわむら・りあ）を演じた鈴木さんは「莉愛ちゃんは原作のファンの方から支持が多い役なので原作のイメージを崩さないよう心がけたんですけど、原作と違った映画ならではのストーリーになっているところもあるので、莉愛ちゃんも映画ならではの雰囲気も醸し出したりしました」と役作りを振り返りました。
　智恵美の幼なじみ・伸明を演じた桜田さんは「もともとホラーが好きなんですけど、心霊的ではなく人間同士のサスペンスホラーというのは初めて演じさせていただいて、高校という、大人ではない人間関係の中で表現するところは意外と難しくて、やりがいがありました」と語り「30回くらい観てくれると嬉しいです」と話して会場を沸かせました。

　舞台あいさつでは、映画の内容にちなんだサプライズ企画も用意されました。キャストのコメントの途中で場内にケータイの着信音が鳴り響くと「王様」からの命令を読み上げる声が。

　王様からの１番目の命令は、桜田通さんに向けて「いまだから話せるBerryz工房と℃-uteのあんな話、こんな話」。
　桜田さんは「誰かは知らないんですけど、聞いた話だと撮影中の食事で杏仁豆腐が出たときに、ひとりで４回くらいお代わりした方がいたそうで」と暴露。なぜか舞台上のメンバー全員の視線を集めた嗣永桃子さんは「撮影が始まったときと終わったときでは体重が３キロ違いました。演技が大変というより体重を戻すのが大変でした」と告白し、客席からは驚きの声があがりました。
　さらに「王様」からの命令は嗣永さん、萩原舞さん、徳永千奈美さんをターゲットに続き、場内を大いに盛りあげました。

　鶴田監督は「この作品に関わることができてほんとに光栄でした。人気のある原作とこれだけのアイドルが出演するとそれだけで成り立ってしまうことが多いのですが、それ以上のものとして私なりの映画マインドを詰め込んだつもりです。映画としてしっかり楽しんでいただければと思っております」と語るとともに「今日まで黙っていました。私はこの作品の中にトラップを仕掛けています。出演者も誰も知りません。それがなにかというのは画面の隅々まで観ていただいてみなさんに見つけていただきたいなと思います」と、衝撃の発言を。
　思わぬ監督の言葉にキャストも戸惑いを隠せず、熊井さんは「幽霊が映っているとかそういう感じですか？」と質問。監督の「幽霊は映ってないけど、若干ヒントを言うと“数”です」というさらに思わせぶりな答えに、熊井さんは「私も映画館に観にきて探そうかなって思います(笑)。みなさんもぜひ探してください」と客席に呼びかけました。

　人気ケータイ小説とトップアイドルグループ、そして日本が誇るホラーの名匠がコラボレーションを果たした『王様ゲーム』は、12月17日(土)より、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショーされます（配給：ＢＳ−ＴＢＳ）。