次第に姿が「変化」していく男とその妻を主人公にした『へんげ』の一般向け試写会が2月28日に映画美学校試写室で開催され、大畑創監督と主演の森田亜紀さん、共演の信國輝彦(のぶくに・てるひこ)さんが舞台あいさつをおこないました。
自主映画として製作された『へんげ』は、これまでに映画祭などで上映され、既存のジャンルにはおさまらないストーリー展開と予想もつかないクライマックスが話題を集めている作品。
「変化」していく夫を見守る妻・恵子を演じた森田さんは「監督から直々にお話をいただいて“当て書きをさせていただきます”というお話だったので、ひじょうに嬉しく光栄なことだと思いました。こういう作品をやったことがなかったので“これがどう(映像に)変わっていくんだろう?”というのが楽しみで、あとは主人公の心情がすごくていねいに描かれていたので、スッと入っていけた脚本でした」と、初めて脚本を読んだときの印象についてコメント。
大畑監督は「森田さんはいい意味で掴みどころがなくて、(恵子は)内面が“変化”していくという多面性のあるキャラクターなので、多面性のある森田さんにオファーしました」と、森田さんの起用の理由を語りました。
また『へんげ』は前日の27日まで開催されていた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」で上映されており、大畑監督とともに映画祭に参加した信國さんは「観てくださった方の興奮が伝わってきたのですごく手ごたえがありました。行ってよかったです」と、映画祭を振り返りました。