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『アルビノの木』が海外映画祭十冠達成・2018年4月に池袋で凱旋上映+金子雅和監督特集開催

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フォルモサ台湾国際映画祭ディレクターの洪馬克さんよりトロフィーを受け取る金子雅和監督(左)(写真提供:マコトヤ)

 海外の映画祭での受賞が続いている金子雅和監督『アルビノの木』が、フォルモサ台湾国際映画祭で最優秀アジア映画賞を含む三冠に輝き、海外映画祭での合計十冠を達成しました。そして『アルビノの木』凱旋上映と金子雅和監督特集上映が2018年4月に池袋シネマ・ロサで開催されます。

 『アルビノの木』は、害獣駆除に携わる青年と、青年が駆除しようとする白い鹿を神の使いと崇める山村の若い男女の姿を通して、自然と人間とのあり方を描いた作品。

 フォルモサ台湾国際映画祭(Formosa Festival of International Filmmaker Awards)は、映画制作者に国際的なネットワークを提供することを目指して2016年より開催されている映画祭。今年は12月9日より15日まで台湾・台中市で開催され、『アルビノの木』は最優秀アジア映画賞、審査員特別賞(評審特別提名劇情片獎)、審査員特別監督賞(評審特別提名導演獎)の3賞を受賞しました。
 『アルビノの木』は、9月にフィゲイラ・フィルム・アート2017(ポルトガル)で最優秀長編劇映画、最優秀監督、最優秀撮影の三冠を獲得しているほか、11月にサンライト国際映画祭(ドイツ)で特別賞、シネルファマ・リスボン国際映画賞で最優秀音楽賞、9月にヴェステロース映画祭(スウェーデン)最優秀撮影賞、1月に発表されたコルカタ国際文化映画祭(インド)2016年度12月期の最優秀長編劇映画賞と多数の賞に輝いており、フォルモサ台湾国際映画祭での受賞により海外映画祭での十冠達成となります。

【『アルビノの木』予告編】

 そして、開催が発表されていた池袋シネマ・ロサでの『アルビノの木』凱旋上映と金子雅和監督の特集上映の開催時期が2018年4月と決定しました。
 東京での劇場上映は2016年7月以来となる『アルビノの木』のほか、金子監督の映画美学校修了制作作品でアップリンクXにてロングラン上映された『すみれ人形』(2007年)や、作家・乙一さんの短編を映像化した『失はれる物語』(2009年)、オムニバス作品の一編として公開された『こなごな』(2009年)、金子監督作品常連である現代美術家・松蔭浩之さんが演じる“復元師”緒川の登場するシリーズ『復元師』(2010年)『逢瀬』(2013年)など、金子監督の監督作が一挙上映されます。
 今回上映される作品のうち、短編作品は映画祭など限られた機会でのみ上映された作品もあり、中編・長編とあわせ一度に作品を鑑賞できるのは貴重な機会。

 『アルビノの木』をはじめ、美しい映像で綴られる金子雅和監督独特の世界を、特集上映でぜひ体感してください。

池袋シネマ・ロサ 金子雅和監督特集上映+『アルビノの木』凱旋上映上映全作品

  • ショウタロウの涙(2000年/30分)
  • すみれ人形(2007年/63分)
  • 鏡の娘(2008年/18分)
  • こなごな(2009年/10分)
  • 失はれる物語(2009年/34分)
  • 復元師(2010年/29分)
  • 逢瀬(2013年/36分)
  • 水の足跡(2013年/30分)
  • アルビノの木(2016年/86分)

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