世界各国の映画祭で十冠を獲得している金子雅和監督作品『アルビノの木』の凱旋上映と金子監督の特集上映が4月に池袋シネマ・ロサで開催されるのを前にプログラムの詳細が発表、予告編も公開されました。
金子雅和監督の特集上映は4月14日(土)より20日(金)までの1週間にわたり開催。8mmフィルムで撮影された金子監督の処女作『AURA』(1998年)と16mmフィルムで撮影された初期作品『ショウタロウの涙』の劇場初上映となる2作品を含む全9作品が、3作品ごとの3プログラムで日替わりレイトショー上映されます。(※『AURA』『ショウタロウの涙』とも上映はデジタル上映)
各プログラムはそれぞれ『自然と美の探求「初期衝動作品群」』(Aプログラム)、『美と恐怖「黒い寓話集」』(Bプログラム)、『自然と人間「水と光と風たち」』(Cプログラム)と題されており、金子監督作品を構成するモチーフがクローズアップされています。
また、金子監督の映画美学校修了制作作品で一般劇場公開された『すみれ人形』(Aプログラムで上映)は、現在さまざまな作品で活躍する綾野剛さんが出演しているのも注目点のひとつでしょう。
特集上映に続いて4月21日(土)より『アルビノの木』が上映。害獣駆除に携わる青年と白い鹿を神の使いと崇める村の若い男女の姿から“自然と人間”の関係を問う『アルビノの木』は、東京での劇場初公開より2年の間に日本各地での上映が続いているのに加え、海外の映画祭での受賞が相次いでおり、まさに「凱旋上映」の名にふさわしい上映となります。
今回の特集上映+凱旋上映にあたって制作された新たな予告編は、オリジナル楽曲に乗せ、特集上映で上映される作品の映像と『アルビノの木』の映像により構成されています。