8月に東名阪3都市で開催される「夏のホラー秘宝まつり2019」のポスターヴィジュアルと、オープニング作品『VAMP』の予告編がこのほど完成し、公開となりました。
映画マニアからの支持も熱いキングレコードのホラー映画専門レーベル「ホラー秘宝」が東京の映画館・キネカ大森を会場に贈る映画祭「夏のホラー秘宝まつり」は、2014年に初開催され今年で6回目。今年はキネカ大森に加え、名古屋のシネマスコーレ、大阪のシアターセブンの3劇場で同時開催されます。
オープニング作品となる『VAMP』は、父親に虐待を受ける女子高生・美以那(みいな)と、自らを“ヘマトフィリア(血液耽溺者)”と呼ぶ美女・苓(れい)の出会いから始まる「耽美的ダークファンタジー」。
国産ホラーの歴史を変えた「邪眼霊」「ほんとにあった怖い話」などを手がけたジャパニーズ・ホラーのキーパーソンである特殊脚本家・小中千昭さんが脚本を執筆、その実弟で『星空のむこうの国』などのファンタジー作品や平成ウルトラシリーズで知られる小中和哉監督がメガホンをとった久々の“小中兄弟”作品であり、国際的に活躍する女優・中丸シオンさんが主人公の苓を演じています。
『西の魔女が死んだ』(2008年/長崎俊一監督)で主演をつとめた高橋真悠さんが美以那を演じ、女性同士のエロティックな描写や激しいアクションも交え、苓と美以那の物語を描く『VAMP』。
公開された予告編では、中丸さんと高橋さんが体当たりで演じたラブシーンやアクションシーンの一端がうかがえるのに加え、田中真琴さんが演じるもうひとりの重要なキャラクター・マリ子も登場。さらに、先ごろお亡くなりになった石田信之さんをはじめ、特撮ヒーロー作品・小中和哉監督作品に縁の深い俳優陣の姿も見ることができます。
今回の「夏のヒラー秘宝まつり2019」では、オープニング作品『VAMP』以外にもバラエティに富んだ作品がラインナップされています。
昨年の「夏のヒラー秘宝まつり」でグランプリに輝いた人気シリーズの最新作で、“新耳Gメン”の男たち心霊スポットに殴り込みをかけるガチンコ心霊ドキュメント『新耳袋Gメン 孤島編』(谷口恒平監督)。
ニューヨークを拠点に映画評論家として活躍してきた小林真里(こばやし・まさと)監督が、21世紀初頭にフランスで起こった“【ニュー・ウェイブ・オブ・フレンチホラー】ムーブメント”を検証するドキュメンタリー『BEYOND BLOOD』 。
昨年の「夏のホラー秘宝まつり」で上映された『心霊ツアーズ』(窪田将治監督)の企画で勝ち抜き今年の「ホラー秘宝まつりイメージガール」の座を掴んだ松川千紘さんが主演をつとめ、昨年のグランプリ作『怪談新耳袋Gメン冒険編』の佐藤周(さとう・あまね)監督がメガホンをとるエロティック・ホラー『シオリノインム』。
森川圭監督が森田亜紀さんを主演に撮影現場の裏側を描いて話題となったワンシチュエーション・コメディ『メイクルーム』のシリーズ第3作にあたる、ホラー映画の舞台裏を描いた『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』。
期待の新鋭・佐々木勝己監督が、激しいバイオレンス描写で描く「徹底的にクソでリアルな登場人物の人生が交錯する群像劇」『星に願いを』。
ポスターヴィジュアルでは、、これら6本の新作邦画にリバイバル上映される『ザ・クレイジーズ』(1973年・米/ジョージ・A・ロメロ監督)と『ドリラー・キラー』(1979年・米/アベル・フェラーラ監督)の海外ホラーの巨匠の名作2作も加えた全8作品のヴィジュアルが組み合わされ、インパクト抜群の上、今回の「夏のホラー秘宝まつり」ラインナップの多彩さとカオスさを象徴した仕上がりになっています。
「夏のホラー秘宝まつり2019」は、キネカ大森では8月23日(金)より9月5日(木)までの2週間、シネマスコーレとシアターセブンではそれぞれ8月24日(土)より開催。
もちろん「観客参加型映画祭」として人気の「夏のホラー秘宝まつり」だけに、例年同様、5本鑑賞したら1本無料となるスタンプラリーや、上映全作品コンプリートでDVD プレゼント、観客投票による「ホラー総選挙」&投票1位の作品を的中させたら抽選でDVDプレゼント、投票率最高の作品は最終日にシークレット上映、ゲストによるトークショー【ホラーしゃべれ場】などの開催といったイベントも開催予定。
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