上大迫祐希さんを主演に今関あきよし監督が描く鹿児島が舞台の青春ファンタジー『青すぎる、青』の予告編が解禁となり、合わせて上大迫さんのコメントも発表されました。
『青すぎる、青』は、美大生の美巳(みみ)が、唯一の家族だった父親を失った喪失感の中、不思議な体験を通して成長していく姿を、鹿児島の美しい風景の中で描いていくファンタジー。
自主映画時代から故・大林宣彦監督に見出され、プロの監督としてデビュー後もカメラマンとして大林作品に参加するなど大林監督の遺伝子を強く継承している今関あきよし監督が、近年の作品の中でも特に“大林イズム”を感じさせる作品となっています。
7月に解禁された『青すぎる、青』場面写真。上大迫祐希さんが演じる主人公・美巳(みみ)
主人公の美巳を演じるのは、主演作『神田川のふたり』(2022年/いまおかしんじ監督)で高い評価を得た上大迫祐希(かみおおさこ・ゆうき)さん。
そして美巳の親友・希良(きら)を演じる原愛音(はら・あいね)さんや、鹿児島出身で舞台を中心に活躍する肥後遼太郎さんと、期待の若手キャストが共演。
さらに、今年公開された『釜石ラーメン物語』(2023年)に続いて今関監督作品出演となる佐伯日菜子さんや、後期大林監督作品を支えた俳優のひとりである窪塚俊介さんら、多彩なキャストが顔を揃えています。
7月に特報映像とメインヴィジュアル、場面写真が解禁されたのに続き、待望の予告編が解禁されました。
亡くなった父親に呼びかけるような美巳のセリフで幕を開ける予告編は、美巳と希良のふたりが、周囲の人々との関わりの中で、ときにぶつかりながら進んでいこうとする姿が、鹿児島の風景の中で映し出されていきます。
予告編解禁とともに、映画の舞台である鹿児島出身である主演・上大迫さんのコメントも解禁。上大迫さんは「あるがままの鹿児島の風景が、丁寧に切り取られています。」と語るなど作品への想いを綴っています。
また、上大迫さんと原愛音さん、肥後遼太郎さんら出演者と今関監督の撮影現場での様子を収めたオフショットスチールも解禁。現場の和やかな雰囲気がうかがえます。
美巳役:上大迫祐希さんコメント
子供と大人の狭間にあるモラトリアムな大学時代。とても大切な時間をこの作品と一緒に全身で体感しました。そして、鹿児島出身の私でさえ知ることのなかった、あるがままの鹿児島の風景が、丁寧に切り取られています。等身大の私たちを、あなたのこれからの選択を、そっと支える映画になっていましたら幸いです。是非、劇場でご覧下さい。
『青すぎる、青』オフショットスチール。主人公・美巳役の上大迫祐希さん
自主映画時代から親交が深くファンタジーの名手である脚本の小林弘利さん、大林宣彦監督作品の撮影もつとめた撮影の三本木久城さんら、今関監督と縁の深いスタッフが参加、今関監督自身が「誰よりも大林さんに見て欲しかった…。」と語る作品である『青すぎる、青』は、11月4日土曜日より東京の新宿K's cinemaを皮切りに全国ロードショー、映画の舞台でロケ地である鹿児島の鹿児島ミッテ10では10月27日(金)より先行ロードショーされます。
『青すぎる、青』ストーリー
唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(上大迫祐希)。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子(佐伯日菜子)との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず落ち着かない日々を過ごしていた。親友の希良(原愛音)は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子も、また人には言えない深い秘密を抱えていた…。
そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聞こえるはずのない声や音が聴こえるようになってしまう…。様々な出会いや体験を通じて、自分自身を正面から見つめ始める美巳。自分という小さな世界で生きてきた美巳が、人との出会いや不思議な体験を通して成長していく姿を描く。