スマッシュヒットした“都市伝説ホラー”のスタッフ・キャストが再集結した続編『きさらぎ駅 Re：』（永江二朗監督）が６月13日に公開されるのを前に、本編の内容を予感させるポスターヴィジュアルと予告編が解禁されました。

　ネット掲示板に投稿され広く知られるようになった“電車に乗っていたら異世界の駅に着いてしまった女性の体験談”を映画化した『きさらぎ駅』（２０２２年）は、原作のエッセンスを活かしつつ観客の予想を越える驚愕の展開やＦＰＳ＝一人称視点を取り入れた斬新な演出が評判を呼んでスマッシュヒットを記録、配信でも好成績を記録しました。

　そして前作から３年を経て、待望の続編『きさらぎ駅 Re：』が公開されます。
　現実の時間経過と同様、前作の３年後を舞台とする『きさらぎ駅 Re：』は、前作でただひとり異世界から帰還した高校生・宮崎明日香が主人公となり、前作の主人公である堤春奈をはじめとする前作の登場人物に新たなキャラクターも加わり、新たな物語が描かれていきます。
　前作に続き永江二朗監督がメガホンをとり、主人公の明日香を演じる本田望結（ほんだ・みゆ）さん、春奈役の恒松祐里（つねまつ・ゆり）さんや、佐藤江梨子さん、芹澤興人（せりざわ・たてと）さんらも出演と、前作のスタッフ・キャストが再集結。さらに新たなキャストとして奥菜恵さんらが加わっています。

　製作が発表されて以来、すでに大きな注目を集めている『きさらぎ駅 Re：』の、ポスターヴィジュアルと予告編がついに解禁されました。

　ポスターヴィジュアルは、本田望結さんが演じる主人公・明日香が夜の電車のシートに座る写真が使われており、写真の構図は前作『きさらぎ駅』ポスターの恒松祐里さん演じる春奈の写真と同じ構図。それに加え今回の写真は窓に反射する姿が……という前作にはない仕掛けもあり、『きさらぎい駅 Re：』が前作の「再現」ではないことを暗示するようです。

　予告編は、もう一度「きさらぎ駅」に赴く決意を語るような明日香のダイアローグで幕を開け、その後に映し出されるのは、春奈たち前作の登場人物たちとの再会と、以前に「きさらぎ駅」に来たときとの違いに気づく明日香。そして明日香と春奈たちの異世界での体験が次々と続き、やがて予想を越えた展開を予感させる明日香の表情が……。

　予告編でも流れている主題歌「ガタゴト」は、前作でも主題歌を担当したアーティスト・弌誠（いっせい）さんが担当。やはりネット発の“都市伝説”を映画化した『リゾートバイト』（２０２３年）の主題歌も担当し永江二朗監督作品３度目の参加となる弌誠さんは、次のようにコメントを発表しています。

主題歌「ガタゴト」担当：弌誠さんコメント

前作に続き、主題歌を担当させてもらいました。メロディとベースとなるフレーズをもとに、9maBearさんとAhhriさんのアレンジで、映画と同じように意外性と緩急のある展開の中に、ゾッとさせるような面白いサウンドを入れています。うんざりするくらい何回も何回も電車に乗せられて、発狂したくなるような感情を思い出しながら、この曲を聴いてもらいたいです。あと、ついにあのおじさんを歌詞に入れてしまいました。

　脚本も、前作『きさらぎ駅』のほか『リゾートバイト』『ヒッチハイク』（２０２３年／山田雅史監督）と“都市伝説”の映画化作品を何作も手がけている宮本武史さんが引き続き担当することも明らかになりました。

　前作から続投の本田望結さん、恒松祐里さん、佐藤江梨子さん、芹澤興人さん、瀧七海さん、寺坂頼我さんと、新たに加わる奥菜恵さん、大川泰雅さんら、充実のキャストを迎え、『真・鮫島事件』（２０２０年）『リゾートバイト』など意欲的なホラー作品を次々と送り出す永江二朗監督が再び観客を異世界に誘う『きさらぎ駅 Re：』は、６月13日金曜日より、ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマほか全国ロードショーされます。

『きさらぎ駅 Re：』ストーリー

3年前、異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした宮崎明日香（本田望結）。しかし、彼女の外見は20年前のまま――その異質な存在は、世間の冷たい視線と疑念に晒されることとなった。孤独と絶望に沈む明日香の前に現れたのは、ドキュメンタリーディレクターとして名を馳せる角中瞳（奥菜恵）。この運命的な出会いが、明日香の心に新たな決意を芽生えさせる。かつて命を懸けて救ってくれた堤春奈（恒松祐里）、そして異世界に取り残された者たち――彼らを助けるため、明日香は再び「きさらぎ駅」へと足を踏み入れる。果たして、彼女を待ち受けるのは救済か、それともさらなる絶望か。前作を凌駕する衝撃の展開に、あなたは息を呑む――！