ケーキショップで働く文哉(鈴木裕樹)は、クリスマスの日、ケーキを配達に磯部家を訪れた。だが、チャイムを鳴らしても返事はない。鍵のかかっていないドアを開け声をかけると、キッチンから返事が聞こえてくるものの、いつまで待っても誰もケーキを受け取りに来ない。やがて、異様な物音を耳にして家の中へと入った文哉は、おぞましい光景を目にすることになる――。
タクシー運転手の柏木一(宮川一朗太)は、夜勤明けの朝、小学生の娘・あかねを学校まで送った際、シートに奇妙な汚れがついているのに気づく。車を停め掃除をする柏木のもとに、本部から無線が入った。柏木が今朝乗せた客について話を聞きたいと警察が来ているというのだ。そして――。
高校生のあかね(南明奈)は、ある放課後、同級生に頼まれて教室でこっくりさんをおこなう。あかねが霊感を持っていることは一部の同級生の間で知られており、興味本位で近づいてくる者もいるのだった。そして、こっくりさんをおこなうあかねたちの指が自然に動き、ある文字を指す。その文字は“み・ら・い”。あかねは突然、その場から逃げるように立ち去っていくのだった――。
クリスマスの夜、千穂(みひろ)は警察署に恋人の文哉を迎えに行く。思いがけずある事件に巻き込まれショックを受けた文哉を、千穂は優しく受け止める。予定していたディナーには行けなくなってしまったが、千穂の部屋でふたりだけのささやかなクリスマスパーティーが始まろうとしていた。しかし――。
呪怨 白い老女
監督:三宅隆太
出演:南明奈 鈴木裕樹 みひろ 宮川一朗太 ほか
2009年6月27日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7にて『呪怨 黒い少女』と同時上映
日本のみならず世界を震撼させたホラー映画『呪怨』。清水崇監督自身のメガホンによりハリウッドでのリメイクも果たした「呪怨」シリーズは、まさに日本のホラーの代名詞的存在と呼べるだろう。
シリーズの原点となるオリジナルビデオ版「呪怨」から10周年となる2009年、「呪怨」シリーズは新たな展開を見せる。シリーズの生みの親・清水崇とは別の監督による2本の劇場版新作がスクリーンに登場するのだ。
今回は原案・監修をつとめる清水崇と、オリジナルビデオ版からシリーズを手がけてきた一瀬隆重プロデューサーのふたりが、多くの監督候補者の中から選んだのは、三宅隆太、安里麻里というふたりの監督だ。
鶴田法男監督作品の脚本や「怪談新耳袋」シリーズ、「ほんとにあった怖い話」などのホラー作品をはじめ、幅広い作品を手がける三宅隆太が脚本・監督をつとめるのは『呪怨 白い老女』。従来の「呪怨」シリーズとは異なった設定のもと、ある一家を襲った惨劇に端を発する恐怖の物語が綴られていく。
出演は、テレビやグラビアで人気の南明奈、人気俳優集団・D-BOYSの鈴木裕樹というフレッシュなふたりに加え、セクシーアイドルのみひろ、『サマータイムマシン・ブルース』のムロツヨシ、名バイプレイヤー宮川一朗太らが脇を固める。
『呪怨 白い老女』は、リメイクでも続編でもない、これまでの「呪怨」シリーズとは異なった作品でありながら、紛れもなく「呪怨」である。10周年を迎え、新たな領域へと踏み込んだ「呪怨」シリーズ。その拡大する恐怖は、もう誰にも止められない。
- 南明奈
- 鈴木裕樹
- みひろ
- 中村愛美
- 福永マリカ
- 雨宮チエ
- 星野晶子
- 鈴木卓爾
- ムロツヨシ
- 宮川一朗太
- 監督・脚本:三宅隆太
- 原案・監修:清水崇
- プロデューサー:一瀬隆重
- 製作:福原英行/原知行
- エグゼクティブ・プロデューサー:加藤和夫
- コー・プロデューサー:西前俊典
- 撮影:金谷宏二(J.S.C.)
- 照明:藤川達也
- 美術:井上心平
- 編集:深沢佳文
- 録音:竹中泰
- 音響効果:志田博英
- キャスティング:安生泰子
- ライン・プロデューサー:中村和樹
- 音楽:ゲイリー芦屋
- 製作:東映ビデオ/CELL
- 製作プロダクション:オズ