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『ユリ子のアロマ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった原紗央莉さん、染谷将太さん、吉田浩太監督、木嶋のりこさん(左より)

 男子高校生の汗の匂いに惹かれてしまう女性を主人公にした映画『ユリ子のアロマ』が5月8日に渋谷ユーロスペースで初日を迎え、吉田浩太監督と出演者の染谷将太さん、原紗央莉さん、木嶋のりこさんが舞台あいさつをおこないました。
 レイトショーにもかかわらず立ち見も出るほどの大盛況となり、上映終了後に登壇した吉田監督は「夢のようです。言おうと思っていたことが全部飛んじゃいました」と緊張を見せつつあいさつしました。
 吉田監督の「剣道の篭手(こて)の臭い匂いにハマってしまう女性がいてほしいな」という想いから生まれたという『ユリ子のアロマ』は、変わった性的嗜好をコミカルなタッチを交えつつ描いた作品で、劇中では江口のりこさん演じる主人公のユリ子が高校生・徹也の頭を舐めるというシーンも。徹也を演じた染谷さんは、そのシーンについて「緊張するかと思ったんですけど、江口さんは不思議な魅力を持っている方で、舐められるとスーッと気持ちを持ってかれてうわの空になるような感じ」とコメント。舐められたときのうっとりした表情は本心? という質問には「みなさまのご想像にお任せします」と思わせぶりに回答しました。
 ユリ子に憧れる妖しい魅力の女性・アヤメを演じた原さんは「みなさんもフェチな部分をお持ちだと私は信じているので、ご自分と重ねて楽しんでいただけたら」と、徹也の高校の同級生を演じた木嶋さんは「(映画を観て)変態って恥ずかしいことじゃないんだなと思ったので、みなさんも“恥ずかしいことじゃないんだ”って思いながら観てほしいです(笑)」とあいさつしました。

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「ここまでバカで童貞な高校生の役は初めて。初めてみなさんにお見せする部分で貴重な作品だと思っています」と染谷将太さん

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「けっこう激しい役なんですけど、一途なところとか猪突猛進なところは私に似ていて。気持ちはわかりました」と原紗央莉さん

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「高校生のときにこういう女の子いたなあって思いながらやりました。こういう役をやりたかったので楽しかったです」と木嶋のりこさん

 また『ユリ子のアロマ』は、2008年に若年性脳梗塞で倒れた吉田監督の復帰第1作。吉田監督は「劇場でみなさんに観ていただけて安心している気持ちがあります。ぼくの問題もあった中でキャストのみなさんが歯を食いしばってやってくださったことをすごく感謝していますし、スタッフにもお礼を言いたいなと思います」と心境を語り、会場からは大きな拍手が送られました。

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初日を迎えて「ようやくこれで『ユリ子のアロマ』が完成したんだなという実感があります」と吉田浩太監督

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病気を乗り越えての心境を語る吉田監督(右からふたり目)に、染谷さんをはじめ出演者からも拍手が送られました

 主演の江口のりこさんはスケジュールの都合で欠席となりましたが「できあがった作品は吉田監督特有の、変態な部分が笑えるものになっていると思います。みなさんに最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです」とのメッセージが届けられました。

 『ユリ子のアロマ』は、5月8日(土)より、渋谷ユーロスペースにて公開中。6月19日(土)からは、同じく吉田監督と江口さんのコンビによる2006年制作の中編『お姉ちゃん、弟といく』が池袋シネマ・ロサにてレイトショー上映されます。

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