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話題沸騰の作品についてスタッフ・キャストがトーク:『アジアの純真』完成披露試写会

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トークショーに出演したスタッフ・キャスト。左より、井上淳一さん、黒田耕平さん、笠井しげさん、韓英恵さん、片嶋一貴監督

 姉を殺された在日朝鮮人の少女と彼女と行動をともにすることになった日本人の少年がテロを起こすという内容が話題を呼んでいる『アジアの純真』の完成披露試写会が9月7日になかのZEROホールで開催され、片嶋一貴監督と主演の韓英恵さんらによる舞台あいさつとトークショーがおこなわれました。
  上映前の舞台あいさつで片嶋監督は、その内容にネットなどで作品に否定的な声があることに触れ「自分の目で確かめていただいて、終わったあと感想をお聞きしたいなと思っています」とあいさつしました。

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「この映画を観ていろいろなことを感じて、ひとりずついろいろなことを考えてほしいです」とあいさつした主人公の少女役・韓英恵さん

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「この映画をただ純粋に観て、楽しんでもらえたり、なにかを感じてもらえたら嬉しいなと思います」と、少年を演じた笠井しげさん

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「少女と少年の純粋な姿に心が揺れました。ひとりでも多くの方に観ていただきたいと思います」と、少女・少年に出会う青年役の黒田耕平さん

 上映終了後には、片嶋監督とキャストに加え、脚本を執筆した井上淳一さんも参加してのトークショーがおこなわれ、日本での公開に先駆けて上映された海外の映画祭での反応や、撮影中のエピソードなどが紹介されました。
 井上さんは「海外の映画祭では途中で出ていった人もいる。それを考えると“賛否両論”の賛は4、否は6ですよ。日本はたぶん“9:1”で否だと思う。だけど、その1は異常なほど圧倒的にこの映画を愛してくれている。それは終盤の展開があるからではないかと思います」と、海外の映画祭や試写での反応から得た印象を述べました。

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「公開がなかなか決まらなくて、次に撮った作品が先に公開になるかなという状況もあったので、ここまで来られて嬉しいです」と片嶋一貴監督

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「この映画が嫌いな人も“この映画は最低だけどちょっと観る価値はある”くらいなことを書いてくれると嬉しいです」と脚本の井上淳一さん

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トークショーでは、撮影中の笑えるエピソードなどもたっぷり紹介されました。トークをする韓英恵さん(右)と笠井しげさん

 韓さんは、自身が日韓のハーフであるために受けたイジメ体験を告白し「自分自身が自分らしく生きようと思ったきっかけになった映画で、自分自身が変われたことに、この映画に出させていただいたことに感謝しています」とコメント。「国と国とも問題はすごく難しいと思います。でも、人と人とを結びつけたり、文化やスポーツで伝えることはできるし、それが私たちの仕事だと思います。そういうことを感じてほしいなと思います」と、話し、トークショーを締めくくりました。

 かつての日本映画を髣髴とさせるエネルギッシュな青春ロードムービー『アジアの純真』は10月15日(土)より新宿K's Cinemaにてロードショー。公開期間中にはゲストを招いてのイベントが多数予定されています。

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