ファッション雑誌「non-no」専属モデルの本田翼さんが映画『FASIHON STORY』(2013年公開予定)で映画初出演にして初主演をつとめることになり、共演でやはり映画初出演の加賀美セイラさんとともに都内の撮影現場で取材に応じました。
『FASIHON STORY』は、将来に不安を抱えるモデルの雛子が、ナンバーワンモデルのミホとコンビを組んで仕事をする中で次第に変化していく姿を描く作品。『きみにしか聞こえない』『タクミくんシリーズ』などの金杉弘子さんが脚本を手がけ、佐々部清監督作品で助監督をつとめてきた中村さやか監督が初の劇場用作品のメガホンをとります。
初の映画出演に「オーディションで決まったんですけど、すごく緊張しています。でも(出演が)決まったときはすごく嬉しかったです。精一杯やっていきます」という雛子役の本田さん。ミホを演じる加賀美さんによると「オーディションのときに監督さんからモデルの仕事でつらいこととか、逆に好きなところ、いいところとかいろいろ質問がありまして、(映画に)けっこう反映されています」とのことで、本田さんも「監督さん方が『non-no』の撮影の現場に見にくださったりしたので、ほんとにリアルなものになっていると思います」と見どころをアピールしました。
そして劇中ではミホのキスシーンもあるそうで、加賀美さんは「すごく恥ずかしくなりました。(ミホは)照れてる感じなんですけど、ほんとに照れちゃって(笑)」と初キスシーンの感想を述べました。
本田翼さんら人気モデルが豪華共演:『FASHION STORY』制作決定
初の映画主演をつとめる本田翼さん(左)と共演の加賀美セイラさん
雛子役:本田翼さん
私は雛子という役なんですけど、自分と雛子が被るところはすごく多いですね。監督さんがそれをわかっていて選んでくださったのかはわからないんですけど、(自分の)経験がすごく活かされていると思います。
雛子は、上京してきてモデルをやっていて、でもページ数もカット数も増えないという中で悩んでいて、自分以外のモデルさんが辞めさせられたりとか「ほかにやりたいことがあるから辞める」ということが周りで起こって、雛子も「辞めてしまおうか?」という、ほんとにリアルな悩みを持っています。でも、その中でミホさんと仕事をしていく上で、プロとして仕事をしていく素晴らしさとかを見つけていくという役です。
(中村監督の印象と脚本を読んだときの印象は?) 監督の第一印象は「怖そうだな」って思いましたね(笑)。質問してくる感じが「監督って怖いかも」って思ったんですけど、(監督は)ほんとによく笑う方なんですよね。それで「雛子についてどう思ってるの?」と訊いてくださったり「台本を読んでわからないことがあったら言ってね」とすごくケアしてくださるので、初めての映画でこういう監督さんでほんとによかったって思いました。台本を読んだ印象は、雛子は自分の感情を全然出さない役なんですね。喋らないシーンが多くて、表情だけで自分の考えていることを伝えるのはすごく難しいなと思いました。
ミホ役:加賀美セイラさん
私はミホ役で、セリフで共感する部分がすごいあるんですけど、私とけっこう逆のキャラクターなんで、(自分と)違う役というのはやっていてけっこう面白いです。ミホは、どっちかっていうと陰(いん)が強いかもしれないですね。私はいつもハッピーな感じで(笑)。その陰な感じで人間味が表現されているなって思います。
この映画はドキュメンタリータッチになっていまして、雛子とミホの違う心境とか、現場の中でひとつの雑誌を作りあげていくんですけども、その中でいろいろなモデルさんとの絡みだとか、モデルさんというのは毎日どういう生活をしているとかが、いろいろ描かれています。自分の表情がどう写真に影響していくかとか、毎日の体のケアとかも出てきます。
(中村監督の印象と脚本を読んだときの印象は?) 監督さんは、最初の印象は「この人怖いんだなあ」と思いながら笑っていました(笑)。でも、知っていくとかわいらしい方で、ほんとに一緒にいて面白くて、全然(最初の印象と)違いました(笑)。台本を読んだときは、ミホはけっこう泣くシーンとか自分の不意をつかれるようなシーンが多かったんですね。モデルでは泣くシーンはないので、自分でできるかなって不安がありました。
モデルと女優の違いについて「台本があってそれをベースにやっていくというところですね。モデルは自由にポーズをとっていいので、そういう点では全然違うと思います。セリフだったり、女優さんの仕事は覚えることがすごく多いですね」(本田さん)、「声に出して表現するということですかね、モデルは言葉は出ないので(笑)」(加賀美さん)とそれぞれ答えたふたり。今後の女優活動についても「勉強していきたいと思います」(本田さん)、「もちろん(続けたい)です。大好きなので」(加賀美さん)と意欲を見せました。
レナ役を演じる河北麻友子さん
また、雛子の後輩・レナ役で出演する「ViVi」専属モデルの河北麻友子さんは「映画は2本目ですが、今回の撮影はドキドキ、ワクワクです。監督がいろいろ指示して指導してくださるので演技がやりやすいです。(演じるのは)“レナ”という役で、大学に行きながらモデル業をしている20歳で、恋愛がうまくできずちょっと悩んでいる娘です。自分も高校に通いながらモデル業をしていたので、気持ちがわかります」とコメントを寄せました。
本田さん、加賀美さん、河北さんのほか、高橋メアリージュンさん(「cancam」専属)、高橋真依子さん(「JELLY」専属)、東野佑美さん(「BLENDA」専属)、鈴木ちなみさん(「with」専属)、七菜香さん(「non-no」専属)、大島なぎささん(「non-no」専属)、阿部菜渚美さん(「Seventeen」専属)と、人気女性モデルが大挙出演。さらに『三本木農業高校、馬術部』主演の長渕文音さんや、小柳友さん、須賀貴匡さん、伊藤洋三郎さん、手塚理美さんらの共演でファッションモデルのリアルライフを描き出す『FASIHON STORY』は、2013年公開予定です(制作:Booster Project/製作:オールインエンタテインメント/配給・宣伝:ユナイテッド エンタテインメント)。