三鷹市市民の手による映画祭「三鷹コミュニティシネマ映画祭」が今年も11月22日(土)より24日(振替休日)までの3日間、三鷹産業プラザ7階特設会場にて開催されます。ゲストとして23日に高畑勲監督、24日に女優の渡辺真起子さんが来場します。
3日間の開催期間は1日ごとに違った趣向となっており、23日は「高畑勲監督特集」として『火垂るの墓』(1988年)と『かぐや姫の物語』(2013年)高畑監督作品2作品を上映。
東海ラジオパーソナリティーの小島一宏さんを聞き手に、高畑監督を迎えてのトークショーも開催されます。
24日「三鷹の映画人 vol.3」には渡辺真起子さんが来場しトークショーを開催
24日は、三鷹にゆかりのある映画人を特集する恒例企画「三鷹の映画人」。同企画の第3回となる今年は初めて俳優にスポットを当て、数多くの日本映画に出演し国内外の映画賞受賞経験も豊富な渡辺真起子さんを特集します。
膨大な出演作の中から今回上映されるのは、第60回ロカルノ国際映画祭でグランプリにあたる金豹賞含め4賞を受賞した作品であり、出演者は監督でもある小林政広さんと渡辺さんのふたりだけという、まさに渡辺さんの代表作のひとつといえる『愛の予感』(2007年)。
そしてもう1本、新鋭・中野量太監督の劇場デビュー作で国内外の多数の映画賞を受賞した『チチを撮りに』(2012年)も上映。
登場人物ふたりだけ、セリフなしで殺人事件の加害者の母と被害者と父の姿を描いた『愛の予感』と、ある家族に訪れる出来事をユーモアとペーソスを交えて描いた『チチを撮りに』と、異なったタイプの映画で渡辺さんの演技を堪能できる特集上映となっています。
さらに作品上映に加えて渡辺さんによるトークショーも開催され、トークショーは「三鷹コミュニティシネマ映画祭」のスーパーバイザーをつとめるホラー映画の名匠・鶴田法男監督が聞き手をつとめるという豪華なトークショーとなっています。
上記の2特集に加え、連日10時半より「午前十時半のワンコイン映画祭/傑作アニメーション特集」と題して22日に『西遊記』(1960年)、23日に『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)、24日に『長靴をはいた猫』(1969年)と、東映動画の名作アニメが3日連続で上映され、22日は「三鷹オスカー一日だけ、復活!!第6弾」として不朽の名作であるフランス映画『天井桟敷の人々』(1945年)が日本ではおそらく最後となる35mmフィルム上映されます。
各プログラムとも前売券は10月20日より発売中。三鷹市の株式会社まちづくり三鷹とみたか観光案内所で直接購入できるほか、全国のローソン・ミニストップでも購入できます。
前売券の詳しい購入方法などについては公式サイトをご覧ください。
今年で5回目を迎える「三鷹コミュニティシネマ映画祭」は、第三セクター・まちづくり三鷹と、三鷹でもっと映画を観たいと願う市民有志の協働により開催される映画祭。35mmフィルムでの上映をおこなうのが同映画祭の特徴のひとつとなっており、第5回となる今回もデジタルで製作され35mmフィルムが存在しない『かぐや姫の物語』『チチを撮りに』の2作品以外はすべて35mmフィルムで上映されます(2作品はBlu-rayディスク上映)。
※fjmovie.comでは過去の三鷹コミュニティシネマ映画祭「三鷹の映画人」の取材記事を掲載しています
→2013年「三鷹の映画人 Vol.2 金子修介監督特集
→2012年「三鷹の映画人 Vol.1 鶴田法男監督特集