エンターテイメント性の強い作品を次々と送り出す木場明義監督の新作SFコメディ『タイムマシンガール』が2025年1月25日より公開されるのを記念して、長年にわたりインディーズ映画界で活躍してきた木場監督の監督作17本を日替わり上映する「木場明義監督特集」が1月18日より1週間にわたり東京の池袋シネマ・ロサで開催決定! 上映ラインナップが発表され、特集上映のメインヴィジュアルも解禁されました。
特集上映では、異世界に迷い込んだ姉を助け出すストーリーの名作SF短編『スリッパと真夏の月』(2015年)や、超能力者×探偵ものの『エスパーX探偵社~さよならのさがしもの~』(2023年)など、木場監督が得意とするSF・ファンタジーの要素を日常に注ぎ込んだよなコメディタッチの作品を中心に、15年間で制作された長編・短編合わせて17作品がラインナップ。
女性ふたりの友情に焦点を当てた『つむぎのラジオ』(2017年)、バディムービーの要素を持った『エスパーX探偵社~さよならのさがしもの~』、超能力を題材とした『サイキッカーZ』と、主人公と後輩の女性ふたりのSFバディ・ムービーである新作『タイムマシンガール』と共通する世界観を持った作品が多数上映。
『エスパーX探偵社~さよならのさがしもの~』のスピンオフ作品である短編『ボクたちの宇宙戦争』(2023年)は、アイドルグルーム・でんぱ組.incのメンバーで『タイムマシンガール』にも出演している鹿目凛さんが主演をつとめており、その点でも新作との関連を楽しめるラインナップとなっています。
特集上映のメインヴィジュアルは、中学3年生のころの木場監督の顔を上映作品に登場するキャラクターが取り巻いたデザインで、少年時代から続くイマジネーションと映画への愛情が木場監督の作品の根底にあることを感じさせます。
特集上映の開催にあたり、木場監督は次のようにコメントを発表しています。
木場明義監督コメント
大学1年の時にサークルで8ミリフィルムで初めて映画を撮った時は、監督が何をすべきなのかもわからずに撮影を始めてました。人生で最も稚拙な作品で、初めてのデートを控えた男がテロリストをやっつけるというアクションコメディーなお話でした。
それから『自主制作でも低予算でも最高のエンタメが作れるはず』という事を信じて疑わず、大学を卒業時に映画業界に入れなかったので、1年浪人して映画学校に入り、それでもご縁がなくてバイトしながら映画を作り続け、何度も何度も挫折して、裏切られ、笑われて、その後制作会社に入ったものの心を折られ、病んで、どん底に落ちてもカメラ1台持って作り続けて、勉強を重ねて、本当にちょびっとずつ成長して、ようやく映画館でかけてもらったと思ったらコロナになり、それでも負けじとまた映画を作り続けました。映画が大好きなんです。映画がなければとっくに死んでいました。
そんな野良監督の僕ですが、少しも懲りずに『タイムマシンガール 』という新作映画を作りました。主人公がビックリする度に少しだけ過去にタイムスリップしてしまうというお話です。その公開を記念して、これまでの集大成としての特集上映をやって頂けることになりました。たくさんの人がいつまでたっても売れない僕の背中を押してくださいました。本当に感謝しかございません。アイデアだけはまだまだまだまだ尽きません。常に新しいことに挑戦し、少しずつ成長しながら、驚きとワクワクで溢れるような作品を作って行きたいと思っております。まだ途中経過ではございますが、これまでの軌跡を是非とも観てください!