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ラブコレクション
揮発性の女
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12月25日(土)より渋谷シネ・ラ・セットにてロードショー
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2004年/日本/80分/DV |
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夫を亡くし、ひとり寂しく暮らしていた中年女性が、若い強盗犯と出会い、生活を共にすることで自分の中の「女」を取り戻していく――。控えめで、決して自分から男を誘うタイプでない女性が「性」に目覚めたとき、どう豹変していくのか。
大学の卒業制作『鬼畜大宴会』(02)で極限状態の集団心理を描き、タオルミナ国際映画祭でグランプリに輝くなど海外でも高く評価された若き鬼才・熊切和嘉監督が初めて女性のエロスをテーマに挑戦した意欲作が『揮発性の女』である。
脚本を『悲しくなるほど不実な夜空に』(01)の監督でもある宇治田隆史と熊切監督が共同執筆し、熊切作品の常連スタッフである『空の穴』(01)の橋本清明が撮影を手がけ、音楽をインディーズバンドとして高い人気を誇り、『アンテナ』(03)や『くりいむレモン』(04)を手がけた赤犬(松本章)が担当している。
主演は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(93)『釣りバカ日誌10』(98)などで力強い演技力を発揮する一方、キャスターや数多くの書籍の執筆を手がける知性派女優・石井苗子が熟女の性の目覚めを熱演。相手役は熊切作品『鬼畜大宴会』『空の穴』に出演する澤田俊輔が演じ、『冬の花火編 ―妹の手料理―』(04)の星子麻衣、『棒 <Bastoni>』(02)の志水季里子、『突入せよ! あさま山荘事件』(02)の大森博史といった面々が共演している。
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ある日、ひとりで寂れたガソリンスタンドを経営する未亡人・悦子(石井苗子)のもとに、原付で乗り付け、ガソリンをペットボトルに入れてくれという不審な若い男(澤田俊輔)が現れる。怪訝に思いながらもガソリンを入れてやると、男は包丁を突きつけ、わずかばかりの現金を奪って逃走する。悦子は警察に通報しようとするが、諦めたように受話器を戻す。
その日の夕方、昼間の男=理一が戻ってくる。強引にあがりこみ、勝手に夕食を食べ始める理一に不満を抱きながらも一緒に箸を進める悦子。ふと付けたテレビでは信用金庫強盗のニュースが流れた。その強盗犯こそが理一だったのだ。
翌朝、通報を恐れた理一に手足を縛られた悦子は隙を見て理一の包丁でコードを切り、理一に切りかかる。怪我を負うが病院に行けない理一を、悦子は通報もせずにかくまうのだった。
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製作:白井一郎/小野正/村上比呂夫
企画:成田尚哉
プロデューサー:東康彦/亀井亨
監督:熊切和嘉
脚本:宇治田隆史/熊切和嘉
音楽:赤犬(松本章)
撮影:橋本清明
照明:村田暁彦
録音:古田正志
編集:熊切和嘉
助監督:安倍裕喜
製作担当:安井聡子
企画制作:アルチンボルド
製作:ラブコレクション製作委員会(ヒューマックスコミュニケーションズ/ジャム・ティービー/カルチュア・パブリッシャーズ)
配給:ラブコレクション製作委員会
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益田悦子:石井苗子
桜田理一:澤田俊輔
サトミ:星子麻衣
宇田川:大森博史
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