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『怪談新耳袋 怪奇』ロスに向けて“出発式”

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出発式に出席した丹羽多聞アンドリウプロデューサー、真野恵里菜さん、ジョージ・シポスさん(左より)

 歌に演技に活躍中の人気アイドル・真野恵里菜さんの初主演映画『怪談新耳袋 怪奇』(篠崎誠監督/日本公開9月)が7月1日にロサンゼルスでワールドプレミア上映されるのを前に、「出発式」と題した会見が6月24日に都内でおこなわれました。
 『怪談新耳袋 怪奇』は、実話怪談集を原作に、テレビ・映画で展開してきた人気シリーズの劇場用映画としては4年ぶりとなる新作。「ツキモノ」「ノゾミ」という2話のエピソードで構成されており、真野さんは映画初主演にして“あゆみ”(「ツキモノ」)と“めぐみ”(「ノゾミ」)ふたりのヒロインを演じています。
 今回のワールドプレミア上映は、日本でブレイク中のアイドルを世界に紹介する日米合同の国際交流プロジェクト“ジャパニーズアイドル Project”の第1弾としておこなわれるもので、約2500人を収容するロサンゼルスのコンサートホール“CLUB NOKIA”で2回にわたり映画の上映と舞台あいさつ、真野さんのミニコンサートなどがおこなわれます。
 出発式には、真野さんと『怪談新耳袋 怪奇』のプロデューサーであり“ジャパニーズアイドル Project”のオブザーバーもつとめる丹羽多聞アンドリウさん、同プロジェクトアメリカ側代表のジョージ・シポスさんが出席。シポスさんのコーディネイトによりシカゴの新進デザイナー4人が真野さんのためにデザインしたドレスもお披露目されました。

会見の模様

真野恵里菜(以下、真野):みなさんこんにちは、真野恵里菜です。本日は『怪談新耳袋 怪奇』ロサンゼルスワールドプレミア上映の出発式にお越しいただき、ありがとうございます。私の初主演映画がロサンゼルスで公開されると聞いて、とても嬉しく思っています。よろしくお願いします。

丹羽多聞アンドリウプロデューサー(以下、丹羽):『怪談新耳袋』は原作が990話ありまして、いままでテレビや映画にしてまいりました。世界23ヶ国に輸出されている作品でもありまして、久々の映画ということになります。今回、真野さんが初主演でいきなりひとつの映画の中でふたりの主役がいるというのをやっていただいたのですが、演じてみていかがでした?

真野:最初にお話をいただいたときは、私、ホラー映画がほんとに苦手で、いままで観たことなかったんですよ(笑)。なので「ホラー映画の主演が決まりました」と聞いたときに、映画というのはすごく憧れていたので嬉しい反面「私にできるかな?」という不安もあったんですけど、今回、ひとつの作品でふたつの役を演じられるというのはすごく嬉しいなと思いまして、撮影中は恐怖に怯えながらも体当たりの演技で頑張りました。

丹羽:「恐怖に怯えた」ってことは、実際に現場で怖いことがありました?(笑)

真野:ありました。夜の学校で私が校舎内を駆け回るシーンがあったんですけど、そのときに電気がいきなり消えて「アレッ?」と思ったら、照明さんが「あれ? 電気落ちちゃったのかな」って言った瞬間にまた点いたので、一気にシーンとなりました。言葉が出なかったです(笑)。

丹羽:『新耳』って、やっていると必ずなんかおかしなことが起きてね、スタッフさんにもなにかあったんでしょ?

真野:そうですね、特殊メイクさんの方が、撮影期間中に夜中にファクスが何件も何件も届いたらしくて、それは(話を聞いて)ほんとに怖かったですね。でも、私は家ではなにもなかったのでよかったなと思います(笑)。

丹羽:マネージャーさんも「新耳袋」のファイルでなにかあったって。

真野:あ、はい、パソコンで「新耳」ってファイルを作ると、ちょっとそのパソコンが故障しちゃってファイルが消えちゃったりするらしいので、これはみなさんも気をつけてください(笑)。

丹羽:ほんとに「新耳袋」ってファイルにしておくとおかしくなるのでね、ぼくらスタッフは「例の企画」とか「アレ」とにしておかなくといけなくて(笑)。現場でもいろんなことがあったと思うんですけど、ロサンゼルスでは7月1日にCLUB NOKIAという2500人以上が入る会場で2回上映するということで、約5000人のアメリカの方に恐怖を感じてもらうわけですが、お客さんの反応に対してどんなふうに思ってますか?

真野:やっぱり楽しみですね! 楽しみなんですけども、ホラー映画なので、ロスへ行ったときになにかが起こるんじゃないかと思いまして、実はこの映画を霊媒師さんに観ていただいたときに、その霊媒師さんが観ているときに霊がすごい寄ってきちゃったらしいんですよ。「これはほんとに危ない」って言われたそうなので、その怖さをみなさんに楽しんでいただきつつも、無事に日本に帰ってきたいと思います。

丹羽:実際、怪談物とかをやるときは必ずお払いをするので、スタッフの怪我もないんですが、必ず幽霊がね(笑)。ここ(会見会場)も地下なんでちょっと怖いかなって。なんか感じます?

真野:いや、気のせいです!(笑)

丹羽:(真野さんは)すごく怖がりで、こういう話をするとすごく嫌がるんで、現場でもみんな面白がっていたんですけど、お払いしていたから大丈夫だよね(笑)。

真野:はい!

丹羽:それから今日のドレスはとても素敵なんですけどね、ご感想を。

真野:はい、このドレスはですね、アメリカのシカゴですごく人気なデザイナーの方4人に5種類のドレスを作っていただきまして、今日はこれを着たんですけど、舞台あいさつだったりレッドカーペットというさまざまな場で5種類全部着させていただきたいと思います。ほんとに世界にひとつだけの私専用のドレスなので、宝物になりました。

丹羽:今日、初めてこの服を着て感想はいかがですか?

真野:もう、ほんとに嬉しいですね。こういう形のドレスっていままで着たことなかったので、ちょうど、ちょっと前に前の裾が短くて後ろが長いドレスを着たいと言っていたので、もう、幸せです。

丹羽:今回、若手有名デザイナーがデザインしてくれたんですけど、多少リクエストはしたの? それとも真野さんのイメージだけで作ってもらったの?

真野:こういうのが好きとか、好きな色とかはちょっとリクエストしちゃいました(笑)。

丹羽:では、今日のためにデザイナーさんたちが頑張って仕上げてくれた、ほかの4着もお披露目したいと思います。そしてジャパニーズアイドル Project のアメリカ側の代表で、クリエイティブ・ラウンジ・シカゴの代表もつとめられておりますジョージ・シポスさんにもご登壇していただきたいと思います。シポスさんには、真野さんの衣裳のデザインのコーディネイトもお願いしました。

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特製ドレスをバックに気合のポーズの真野恵里菜さん。ドレスのブランドは左からEVIL KITTY、EVIL KITTY(真野さん着用)、ANNA FONG、AGGA B. 、SERPICO

ジョージ・シポス:今日はみなさんありがとうございます。クリエイティブ・ラウンジ・シカゴは割と若い組織なんですけど、ご存知のように最近シカゴのファッションはすごく人気がありまして、我々は去年の10月からいろんな若手ファッションデザイナーのサポートをしています。
 いま真野さんに着ていただいてる服は、Lidia Wachowskaという人のデザインなんですけど、ブランドはEVIL KITTYというちょっと日本っぽい名前のブランドです(笑)。この服はロスの舞台あいさつでも、もう一度着てもらおうと思います。
 緑と紫の服(上写真一番左)は、レッドカーペットに出てもらうときに着ていただこうと思います。同じEVIL KITTYのブランドです。
 続きまして、黒い服(上写真右から3着目)は、7月1日のレセプションパーティーのときに着てもらう服で、ANNA FONGというブランドで、Anna Fongというデザイナーの作成です。
 続きまして、AGGA B. というブランド、Agga Rayaというデザイナーのクリエイションです(上写真右から2着目)。これは2日に真野さんが4人のデザイナーとロスでショッピングなんかに行くときに着てもらうと思います。
 最後は、6月30日の夜のウェルカムパーティーのときに着てもらう、SERPICOというブランドの、Melissa Serpico Kamhoutデザインの服(上写真一番右)になります。

丹羽:真野さん、いま初めて「どこでなにを着る」という計画を聞いたと思いますが、どうですか?

真野:そうですね、この緑色の服は、一目惚れというか「これレッドカーペットで着たい!」と思っていたところ、いま発表があったのですごく嬉しいです。

丹羽:黒とか大人っぽいよね。

真野:そうですね、いままでと違う感じなので、ちょっと大人っぽく着こなせたらなと思います。

丹羽:奥のほうのはどうですか?

真野:これはお買い物のときに着るということなので、ロスを歩いている方にちょっと振り向いてもらえたらなと思います(笑)。

丹羽:最後の赤いドレスは?

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会見には淡いブルーのドレスで登場した真野さん。そのドレスを選んだ理由とは?

真野:赤は「私はこういう色が好き」っていうのをお伝えさせていただいていたので、いちばん私っぽいのかなと思います。

丹羽:この5着の中で、この服を着てロスで行きたい場所はありますか?

真野:行きたい場所ですか? どこ行きたいかなあ……せっかくなのでこれ(会見時に着用のドレス)を着てお化け屋敷に行って、逆に驚かしたいです。「そんな格好で来たの?」みたいな(笑)。

丹羽:記者会見の衣裳は真野さんが選んだと聞いているのですが、理由というのは?

真野:なぜ今日これを着たかといいますと、今日(6月24日)の深夜にワールドカップ日本戦があるので、サムライブルーに近い水色を着ました(笑)。

丹羽:一応、私も(シャツとネクタイが)ブルーです(笑)。

(記者よりの質問:素敵な主題歌も会場に流れていますが、主題歌について真野さんと丹羽プロデューサーからコメントをお願いします)

真野:今回は主題歌(「−家に帰ろう−」)も歌わせていただくんですけど、主題歌を私が歌うってことを最初は聞いていなくて、台本をいただいてペラペラとめくっていたところ「主題歌:真野恵里菜」という文字が目に入ったので、家で「ええっ!」みたいにすごい嬉しくなっちゃいました(笑)。そのあと曲をいただいたときに、1番は日本語なんですけど2番は英語になっていまして、英語の歌をいままで歌ったことがなかったので、歌えるかなって不安もあったんですけど、レコーディングでは先生に来ていただいて、ひとつひとつ確認しながらレコーディングしていって、自分の中では80点くらいなんですけど(笑)、実際にロサンゼルスに行って感想を聞いてみたいと思います。ロサンゼルスでは映画の上映だけでなく歌も歌わせていただきますので「真野恵里菜は演技もして歌も歌う子なんだよ」ってことをしっかりアピールしてきたいなと思います。

丹羽:この歌はいま真野さんが話したように日本語の歌詞と英語の歌詞とがあって、すごくいい歌になっています。実は、映画を作っているときにジャパニーズアイドル Projectの話が来まして、ならばいっそのこと英語にできないかなということで、はじめは日本語で作られていたのを、お願いして2番を英語にしていただいたといういきさつがございます。アメリカ向けという意味もあって映画の歌を英語にしたという戦略的なこともあります。ホラー映画というのは昨今、海外ですごく評価されていまして、過去の『怪談 新耳袋』も全世界23ヶ国に輸出していまして、日本では単館系だったのにタイでは全国公開とかですね、大きな展開をしていくウェイブになっています。アイドルというものも世界に通用するコンテンツだと思っていますし、ファッションも世界に通用するコンテンツだと思っています。今回は、アイドルである真野さんが、ホラー映画で、しかもこのファッションで行くというですね、3大コンテンツでロサンゼルスに乗り込むということで、英語の歌も盛り込みたいなという、盛りだくさんな企画でございます。

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映画はホラーですが、会見での真野さんは明るい笑顔

 真野さんは「日本のホラー映画というのは注目されていますので、怖さをみなさんに味わっていただきながら、真野恵里菜もみなさんに知っていただきたいと思っていますので、頑張って行ってきます」と渡米を前にしての意気込みを語りました。

 ホラー映画への造詣の深さで知られる篠崎誠監督と、脚本に日本ホラー映画界きっての俊英・三宅隆太さんという、現代を代表するホラークリエイターが最恐タッグを組み、トップアイドルとの顔合わせで送る『怪談新耳袋 怪奇』は、日本国内では9月よりシアターN渋谷ほかにて全国順次ロードショーされます(配給:キングレコード株式会社)。

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